新型コロナワクチンに関する誤情報をもとに接種をためらう若者が増えていると、きょう25日(2021年6月)の「スッキリ」は街で若者の声を集め、それぞれの不安について検証した。
「mRNAワクチン」めぐる誤解
新型コロナワクチンは、ウイルスの一部の遺伝情報を用いた「mRNAワクチン」で、接種後に体内でウイルスが作られたり感染したりすることはないのだが、街の声で多かったのが「免疫を作るために少量のウイルスを体内に入れることによって、逆にコロナに感染してしまうのではないか」という意見だ。また、遺伝子情報を用いるということで「遺伝子が組み替えられてしまう」といったSNS上の情報を心配している人もいた。
これについて、リモート出演した日本感染症学会指導医の水野泰孝医師は「新型コロナワクチンは、病原体そのものを体内に入れるものではないので、感染することはありません。mRNAは不安定な物質で、体の中に入れた後にすぐ壊れてしまうため、長期間に残存することもありません」と説明した。
女性に多かったのが、接種が不妊につながるのではないかという心配だ。街では「打ちたい気持ちはあるが、子どもが出来づらくなるとSNSで噂を聞いた」「会社の上司から『女性はワクチンを打たない方がいい』と会議で言われた」などの声があった。
河野大臣「コロナワクチンで不妊が起きるという科学的な根拠は全くありません」
これについて、水野医師は「妊娠しづらくなるということはないと考えて大丈夫です」とキッパリ。河野太郎ワクチン接種担当相も「ワクチンデマについて」と題した自身のブログで「コロナワクチンで不妊が起きるという科学的な根拠は全くありません」と否定している。
SNSなどで出回っているデマの中には「ワクチンを接種された実験用の猫がすべて死亡した」というものもあるが、河野担当相は「ファイザー社のワクチンの研究でネコが使用されたことはありません」とこれも完全否定している。
MCの加藤浩次「SNSや友人など周囲の情報がすべて正しいと思い込んで、迷っている人が多い。しっかりした情報を得て、正しい情報にアップデートしていくことが大事です」