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平井卓也デジタル相をNTT接待漬け!五輪、新型コロナ関連のアプリやシステム次々受注

   週刊文春が先週告発した平井卓也デジタル相の暴言音声データ報道に対して、平井はそんなことはいっていないと猛然と反発している。そこで文春が、はい、それならと持ち出したのは、平井の職務権限の及ぶNTT、それも総帥の澤田純社長に昨年(2020年)12月4日、接待されていたという動かぬ証拠である。

   この接待の場には、IT室の向井室長も同席していたようだ。そのほかにも何回か接待されているようだが、それはともかく、この2日前、政府と東京都、大会組織委などの会議で、東京五輪に来る海外客対応として健康管理アプリが導入されることが盛り込まれていた。その入札が公示されたのが12月28日と年末ぎりぎりで、書類提出は1月8日。公示期間としては異例の短さだっただけに、結局、NTTコミュニケーションズが代表幹事を務めるコンソーシアムだけが応札、1月14日に約73億円で契約したのである。ここにきな臭さを感じるのは文春だけではないはずだ。さらに、ワクチン接種管理システムもNTTグループが受注しているという。

   週刊新潮は、平井の下にある戦略室の慶應大学教授が、密接な関係にある業者にオリ・パラアプリにかませようとしたと報じているが、平井がやっているデジタル化の予算は膨張する一方で、今年度は1兆円規模にもなるという。デジタルのことなどほとんどわからない菅首相だから、平井担当相、その下に蠢く官僚たち、予算を分捕ろうと接待攻勢をかけるNTTなどの草刈り場になってしまうことは間違いないだろう。最後に笑うのはNTTだろうな。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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