エサとなる穀物の値段が上がった影響も
第一生命経済研究所・主席エコノミストの永濱利廣さんによると、豚肉高騰の背景にはアメリカで起きている「ポークショック」が関係しているという。
「新型コロナウイルスの影響によって、食肉の加工場が閉まったことで、出荷する予定だった家畜を殺処分してしまった。(供給量が減ったところに)ワクチンの接種が進んで外食産業にお客さんが戻り、需要は増えた。そういう要因が大きいですね」(永濱さん)
また、世界的な天候不順により、豚のエサとなる穀物の値段が上がったことも影響しているそうだ。
いつ頃になれば値段は落ち着くのか。永濱さんは「すでに先物市場では8月ぐらいから豚肉価格が落ち着いてくるという見通しになっています。我々の食卓に並ぶ豚肉は9月くらいから価格が落ち着き始めるということが予想されます」と話している。
(ピノコ)