「東京できのう(2021年6月22日)新たに感染が確認されたのは435人。3日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。特に増えているのが、感染力が強いインド型の変異ウイルスの感染です。1日としては過去最多21人となっています」と司会の夏目三久が切り出した。
イギリスでも感染拡大
日比麻音子アナは、「そのインド型の変異ウイルスが急激に広がっているオーストラリアでは、ショッピングモール内ですれ違っただけで感染したというケースも報告されていて、保健当局が注意を呼び掛けています」と伝えた。
イギリスでは、インド型の感染拡大により、ロックダウンが4週間延長された。5月上旬には、感染者が1日2000人前後だったのに対し、最新(現地時間22日)のデータでは1日1万1625人となり、5倍ほどに増加している。イングランド公衆衛生庁はこうした感染者の99%がインド型だと分析。感染力の強さにより、イギリス型からの置き換わりが短期間でほぼ完了したと見ている。
こうした中、感染者の抑え込みに成功していたオーストラリアでも、シドニーの大型ショッピングモールで21人が感染するインド型のクラスターが発生した。
ニューサウスウェールズ州のブラッド・ハザード保健相は「監視カメラの映像を精査したところ、感染した男性は感染源となった男性の近くにほんの数秒いただけでした。彼らは10~60センチほど離れてすれ違ったようです」と説明。
従来型との比較実験結果
ハザード保健相は「たまたまエスカレーターや通路で感染者とすれ違った場合、あるいは感染者が呼吸した場所に行った場合に陽性になる可能性がある。このデルタ型(インド型)は、感染者の近くにいれば、誰にとっても身近に存在する脅威だと言えます」と警鐘を鳴らし、繰り返し検査を受けるよう呼びかけた。
「あさチャン!」は、インド型変異ウイルスについて、西村経済再生担当相が発表した内容を紹介。スーパーコンピューター「富岳」を使った計算では、従来型で感染リスクを下げるために必要な会話の距離が最低1メートルだったのが、インド型では約2メートル。また、従来型の感染者と1メートルの距離で60分会話した場合と同じリスクレベルになるのは、インド型の場合27分だということだ。
夏目「(専門家の話では)マスクをしていたとしても換気していない部屋で対面で話すのもダメだということでした。インド型は本当にこれまで以上に警戒が必要だってことですよね」
(ピノコ)