「テレビ千鳥SP」(テレビ朝日系)の6月20日(2021年)放送回は、待ちに待った「1周だけバイキング!!」の1時間SP。食べ放題のバイキングで、いかにうまく盛り付けするかという企画で、前回は、番組MCの千鳥の大悟とノブ、そして、狩野英孝、ロバート秋山が挑戦。そして、今回は、博多大吉、宮下草薙・草薙、ブラックマヨネーズ小杉、長嶋一茂の4人が挑戦した。
たかがバイキング、されどバイキング。バイキングは盛り付けのセンスだけでなく、そこから、人柄が透けて見えるところが面白い。多くの料理を前にあれもこれも食べたいという欲に対して、皿における量は決まっている。欲と理性の葛藤が視覚化され、それがとても興味深い。
大吉は「勇者」呼ばわりされ...
なんといっても、あの笑いのセンスに定評のある大吉先生が、バイキングのセンスは残念で、ほかの人たちが躊躇したタラバガニの足を取り、皿からハミ出すように置いて、千鳥に「勇者」呼ばわりされるなど散々。いつもオドオドしている草薙がとにかくアグレッシブに詰め込むのも意外だったし、一茂が焼魚の上にハジカミを乗せ、上品に盛り付けし、育ちの良さを感じさせた。
最後に、今回の審査員をつとめた華丸がお手本を見せたのだが、さすがバイキングマスターを名乗るだけあって、お見事。とくに、刺身をご飯の上に置いて、海鮮丼に仕立てたところでは全員が、そんなやり方があったか、とどよめいたほど。
とはいえ、プレッシャーのせいで、華丸に笑顔がなく、緊張のあまり手が震えているということがわかり、結果、「バイキングは楽しく食べればいい」と言うオチがついた。
TBS系の「プレバト!!」は俳句だったり、絵画だったり、芸術的センスを問われるものだが、この「1周だけバイキング!!」はウォッチするのが楽しい。普段気取っている女優が盛り付けセンスゼロだったりしたら、逆に親しみが沸いて好感度が上がるかも? 特番でもいいから、この企画は定期的にやって欲しい。