司会の羽鳥慎一が「今、若者たちの間で『オタク』が憧れの対象だということです。みなさんどうでしょうか」と切り出した。
当時、宅八郎さんがオタク文化の象徴として脚光を浴びていた1990年代、暗い、ダサいといったネガティブなイメージが先行していた。しかし今は街頭インタビューで「すごく尊敬、リスペクトしています」「打ち込んでいる。カッコイイ。極みって感じで良いと思います」「明るい、騒がしい、コミュ力が高い」とその印象は大きく変化している。
「オタクの彼氏だと一つのことに没頭しているので、空気感が合う」
若い女性も「グッズに20万くらい。楽しければいい」とオタクを堂々と公言している。「オタクの彼氏だと一つのことに没頭しているので、空気感が合う」という声も。
番組によると、芸能人の中にも多い。ガチオタアイドルのポジションを確立したKis-My-Ft2の宮田俊哉さん(アニメ好き)や、「漫画は紙派。旅行の時は大量に持って行く」という広瀬アリスさん(漫画好き)、YouTubeでゲーム実況をする本田翼さん(ゲーム好き)のほか、大御所の加山雄三さんも「スペースインベーダーのころからゲームを愛している。ゲームをしているとき反射神経の衰えを実感して免許を返納した」とゲーム好きを語る。
限られた仲間内で隠して楽しんでいたという従来型のオタクに対し、Z世代はオタクに対してダサいイメージや恥ずかしさはないという。
ニッセイ基礎研究所の廣瀬涼さんは「現在のオタクはSNSで好きなことを発信して多くの人とつながることが目的。オタク=コミュニケーションツールとなっている」と語る。