酒の提供が制限付きながら解禁になったきのう21日(2021年6月)、繁華街の表情はどうだったのか。22日のスッキリが取り上げた。
東京・上野の飲食店では、正午前後から店でビールを飲む人の姿が見られた。新橋のイタリア料理店の店長は、「3人以上は入れないんですか、という問い合わせがものすごく多い」という。「(新ルールを)知らない人はかなりいます。みんな、全然知らない」。
全問正解は半数以下
酒提供のルール=(1)2人以下(2)午後7時まで(3)90分以内=が、どれくらい知られているのか?街で聞いてみると、全問正解は37人中、半分以下の15人だった。1~2問正解は合わせて15人、7人は、3問とも答えられなかった。なかには、「4人で飲んで、2人ずつ席を分かれた」「3人で店に入って1人と2人に分かれて飲んだ」という人も。「2人だったら家で飲んじゃう」。
銀座の居酒屋チェーン店では、「65日ぶりに営業再開、月~金15時~20時、土日14時~20時。2名様90分以内」との張り紙を出した。「9割うれしさ、1割は、お客さんが来てくれるかという不安。手探り状態での再開になります」と店長。渋谷の焼き肉店では「60分飲み放題550円、2名様まで」。夜9時を過ぎた新橋の公園や駅前広場では、飲み足りない人たちの「路上飲み」の姿が見られた。
東京都によると、「3人グループ」で入店した客のうち2人だけなら酒を注文できるのか?→全員お酒はダメ、だという。昨日の放送でMCの加藤浩次が嘆いた「4人家族でお父さんのビール一杯も、ダメかあ」について問い合わせると、OKとの回答。「大人2人と子ども1人」の場合は、大人2人は酒の注文が可能だという。
「もう従っていられないよね」という店が出て来る懸念
コメンテーターの前田裕二(ライブ配信サービス代表)「お店がこのルールをどう受け止めているのか、実際のところを知りたいな。厳しいのであれば通常営業に突入しちゃおうかな、というきっかけに(多くの店が)なるのか、このルールの下でやっていこうかな、ということになるのか」。
MCの加藤「このルールが長く続くと、ほとんどの店は厳しいと思いますよ」
前田「となると、もう従っていられないよね。という方へ倒れてしまい、リバウンドを誘引してしまうかも」
加藤「7月11日まではこの状態ですって。それで感染者数が下がったら、ということをお店側にアナウンスする必要があるかもしれません」
昨日段階で、「もうできません。自分たちの決めたルールでやります」と午後11時までの営業とした店を筆者は知っている。従った飲食店への協力金は数カ月遅れ。行政の「自粛お願い」は、飲食店との「信頼関係」が支えだ。「がまんの限界」が一気に表面化しないか。
(栄)