一昨日(2021年6月19日)、東京五輪ウガンダ選手団が成田空港に到着した。ボクシング、重量挙げ、競泳の選手コーチ合わせて9人だが、このうち1人が新型コロナに感染していた。選手団は空港で抗原検査を受けたが、1人から陰性の結果が出なかったためPCR検査を行い、感染が判明した。この1人は入国できず隔離されている。
残る8人だが、成田空港の検疫担当者は「濃厚接触者に当たるか公表できない」としており、貸切バスで事前合宿地の大阪・泉佐野市に移動した。宿泊先のホテルは一般客と接触しないよう7階、8階が選手団貸切となっていて、練習なども念のため控えているという。
小林信也「水際でわかったことは成果だと思うが...」
ウガンダの状況は、5月後半から感染者が増え始め、6月18日からは公共交通機関や自家用車による移動禁止措置も取られている。当初16日に関西空港に到着予定だった選手団は、感染拡大の影響でルートと日程変更を余儀なくされ、ドーハ経由で成田に到着していた。
こうした中、選手団はアストラゼネカ製のワクチンを2回接種し、72時間以内の陰性証明書も提出していたが感染を防ぎきることはできなかった。
小林信也(スポーツライター)「水際でわかったことは成果だと思うが、徹底して不安を解消しなければいけない」
北村義浩(日本医科大学教授)「アストラゼネカは南アフリカ型には効き目が悪いとされていて、もともと危惧されていた。陽性判明の1週間前にウガンダ国内で感染したと考えられる。貸切バスとはいえ他の方々が移動したのはあまりよろしくない。全豪オープンでは、飛行機で1人感染者が出ただけで同乗者全員が2週間隔離になった例がある」
石原良純「どこまで防げるのか」
石原良純(気象予報士・タレント)「やっと確保したのが中東系の航空会社で、一般の方もたくさんのっている。ウガンダ選手団の総計は選手26人スタッフ30人で、今後オリンピック関係者以外の方も乗っている飛行機で入ってくる。どこまで防げるのか」
山口真由(弁護士)「検疫が機能しているのはよかった。多くの選手が入ってくる前に『こういうことが起こる』と、大会関係者がロジスティックを見直すきっかけになった」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「早くもという感じですね。今回は抗原検査をやって、陰性結果が出なかったのでPCRになったが、最初から全員PCRやったほうが取りこぼす可能性が落ちるのになあと思う」
石原良純「種目によっても違うと思うが、こういう人がでたら失格とかレギュレーションは決まっているんですか?毎日練習しないとパフォーマンス落ちると思いますが、隔離に納得できるんですか?」
小林信也「今公開されているプレイブックは全体に対する規定で、今後各競技連盟でそれぞれプレイブックが作られていく。感染が分かった場合は隔離になるので同じような練習はできないが、厳しくやっていく必要がある」
(みっちゃん)