10月。勉強の成果か、百音(清原果耶)の天気予報が当たるようになってきた。勢い余ってベテラン作業員・熊谷(山本亨)に意見した百音だが、中途半端な知識で口を出すなと一蹴され、肩を落とす。
作業員たちが多くの資格を持っていることを知った百音は、気象予報士の資格について菅波光太朗(坂口健太郎)に相談。菅波は百音のために気象予報士試験に向けての学習スケジュールを立てた。
12月、よねま診療所の患者・田中知久(塚本晋也)が森林組合にテーブルと椅子を作ってほしいと頼んできた。百音たちが田中が経営しているジャズ喫茶までいくと、そこにはトランペットを吹く百音の父・耕治(内野聖陽)の若い時の写真があった。田中は耕治と旧知の仲だったのだ。
注文キャンセルの連絡があり、心配して訪ねると...
耕治が大学時代にトランペットを吹いている姿に、母・亜哉子(鈴木京香)が、夢中になった...と父母のなれそめを利かされた百音はくすぐったい気持ちになる。
年が明け、2015年1月。いよいよ最初の気象予報士試験の日が来た。百音はサヤカ(夏木マリ)や菅波の励ましを受けて試験へ向かう。手ごたえは悪くはなかったが、合否発表まで、気をもむ日々が続く。
そんな2月のある日、田中から食卓テーブルの注文キャンセルの連絡がある。心配した百音が自宅を訪ねると、そこには病状が悪化した田中の姿が。百音は田中が肺がんを患っていることを知る。
1人暮らしの田中が注文したテーブルが4人がけだったのは、別れた妻子ともう1度食卓を囲みたいという気持ちがあるからではないか...。百音から熱心に相談され、菅波は田中に積極治療を続けることを提案する。田中はその提案を受け入れた。
そしてある日、田中は百音に「元妻に会いに来てほしいと連絡を入れたから、立ち会ってほしい」と頼む。
テーブルと椅子が納品された日。雪が降っている中、田中のもとに訪問者が現れた――。(NHK総合あさ8時放送)