警視庁刑事部特別捜査班の主任・浅輪直樹(井ノ原快彦)は、休みをとって妻・倫子(中越典子)とヨットハーバーに出かけ、海面に浮かぶ男性死体を発見した。
死んでいたのは投資会社役員・古賀武久(木下政治)で、死後数日が経過。1人で釣りをしていて誤って転落死したというのが所轄署の見解だ。しかし、浅輪は事件の可能性もあると見て、関東監察医務院の監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)に遺体の解剖を依頼する。
浅輪は小宮山志保(羽田美智子)を伴って古賀の豪邸を訪れ、妖艶な妻・優子(三津谷葉子)から事情を聴いた。
優子は取り乱したところもなく、1週間ほど友人と北海道旅行に出かけていたため、夫の行方不明に気づかなかったと説明する。
一緒に旅行に出かけた高校の同級生の証言は
小宮山は、夫を亡くしたばかりとは思えない彼女の冷静さに違和感を覚えた。浅輪も、優子が出したコーヒーの味が妙に薄いことに引っかかった。直樹はコーヒーをほめ、優子から豆をわけてもらうことに成功する。
古賀の遺体を解剖した早瀬川によると、死因は溺死。後頭部に外傷があり、両足首には紐のようなもので縛られた跡も残っていた。足に重りをつけて海に沈められた可能性があるという。
そんな中、青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、古賀が会社を通さずに個人で会社経営者・屋敷賢(岡部尚)の資産運用を請け負い、5000万円もの大損失を出していた事実を突き止める。
浅輪は新藤亮(山田裕貴)とともに優子のアリバイを確認するため、一緒に旅行に出かけた高校の同級生・遠山美里(太宰美緒)に会いに行く。遠山は、旅行中はずっと一緒だったと証言したが、優子は高校時代から見た目ばかり気にする見栄っ張りだったと酷評する。
手がかりはいろいろとあるものの、犯人にたどり着く決定的な証拠が挙がらない中、鑑識課員・佐久間朗(宮近海斗)が、古賀の家のリビングのある物に着目する......。(よる9時放送)
(寒山)