20兆円の「リベンジ消費」始まる? 「コロナ自粛」反動、日本もじわり

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   「長引くコロナ禍の中、注目されている言葉があります。『強制貯蓄』です。外食や旅行などに使われるはずだったのに、コロナ禍で使えず、半ば強制的に貯蓄に回されたお金のことで、その金額20兆円にのぼるということです」と司会の夏目三久。

   16日(2021年6月)の放送で、藤森祥平アナが「ワクチン接種が進んでいるアメリカでは、自粛生活の反動で消費がすでに活発になっています。では日本でも、20兆円自粛の反動でリベンジ消費が始まるのでしょうか」と続けた。

  • 自粛生活の反動で…
    自粛生活の反動で…
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「労い消費」も

   アメリカではワクチンの普及率が高まるにつれ、経済が急速に回復。人々の消費の動向を示す消費者物価指数は5月(2021年)には前年比5%アップとなり、12年9カ月ぶりになる大幅な伸び率となった。自粛の反動で、多くの人が消費に走る「消費爆発」とも言える現象が起きているのだ。

   日本でも「強制貯蓄」20兆円は経済回復の起爆剤になるのだろうか?経済アナリストの森永康平さんは「感染状況がある程度落ち着けば、今まで使いたかったけど使えなかった分を一気に使う『リベンジ消費』が起きる。例えば、『今まで飲み会ができなかったから飲みに行こう』とか、『アーティストのライブに行けなかったからみんなで行こう』とか。そういうことはおそらく起きる。最初に恩恵が出始めるのは飲食店でしょうね」と話す。

   森永さんは「労い消費」というキーワードも挙げた。我慢を重ねてきた自分へのご褒美目的の消費行動で、実際に55%の女性が「労い消費をしたい」と回答しているそうだ(株式会社TRANS調べ)。

「ワクチン接種が順調に進んでいくことを前提として、Go To事業やプレムアム商品券など消費活動に付加価値をつけると貯蓄が消費に周り、その流れが加速するのでは」(森永さん)

   実際、すでに様々な業界で新たな動きが起こっている。例えば、ブライダル業界では「ワクチン接種が進む秋以降に、たくさんの人を呼んで結婚式・披露宴を開きたい」という問い合わせや予約が増えているという。また、大手百貨店や輸入衣料品店は感染が終息した後の「身だしなみ消費」に注目。一足早く秋冬商品を準備したところもある。そして京都では、秋以降の観光需要を見据え新たなホテルの開業が相次いでいるそうだ。

(ピノコ)

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