東京五輪パラリンピックの観客の上限について、「収容人数の50%以下かつ上限1万人」とする案が浮上しているときょう16日(2021年6月)の「スッキリ」が伝えた。
政府は、7月以降の大規模なイベントについて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されていれば、収容人数の50%以下かつ上限1万人とする案を検討している。
五輪の観客の上限もこの基準に合わせて決まる見通しなのだが、開会式などが行われる東京・国立競技場の収容人数は6万8000人。50%以下なら最大3万4000人となるため、政府内では「1万人」という上限は設けずに、「50%以下」のみとする案もあったが、ある政府関係者は「(3万4000人だと)テレビに映った時のインパクトが強すぎる」と話しているそうだ。この発言にMCの加藤浩次がかみついた。
岸田奈美「私は逆に『インパクト』と聞いて、なるほどと...」
「言っている意味がわからない。何を言ってるの?これは本当に政府関係者が言ってるんですか?感染対策としての話をしてほしい。3万4000人が入って、それでも感染対策がしっかりしているというならいいじゃないですか。こういう議論しているのは、全く無駄だと思います」とまくしたてた。
日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師「感染対策上は数は少ない方がいいが、これだけ広い会場であれば1万人か5000人かというのはあまり大きな意味はない。問題は、この人たちの前後の動き。移動で密になったり、感染した後に飲み会をしたりすることによるリスクへの対策が必要です」
作家の岸田奈美「私は逆に『インパクト』と聞いて、なるほどと思いました。甲子園球場に行った時、1万人しか入っていないと現地ではガラガラだったのですが、テレビでは密に見える。テレビで見る人は不安になるだろうなということで、この発言が出たのだろうと思います」
競泳元日本代表の松田丈志「現場で戦うアスリートとしては、観客がいた方が嬉しい。ただ、感染症対策からいえば少ない方がいいのもわかります。インパクトがあるかどうかではなく、感染症対策のエビデンスで説明してほしい」
一貫して「無観客派」の加藤は、「静寂のなかの熱狂という新しいオリンピックを日本で作ってほしい。お客さんいなければ、カメラはいろんなところに行ける。カメラワークで見せるオリンピックにすれば、歴史に残ると思うんだけどなあ」と身振り手振りを交えて熱く語っていた。
(キャンディ)