横浜の探偵事務所ネメシスの天才助手・美神アンナ(広瀬すず)は、ゲノム研究の第一人者・立花始(仲村トオル)がゲノム編集した受精卵から生まれた『世界初のゲノム編集ベイビー』だった。
その技術を狙う菅研究所所長・菅容子(今村美乃)の魔の手からアンナを守るため、立花は19年前、「美神」という偽名を使ってアンナとともにインドに逃れ、潜伏していたのだった。
ネメシス社長・栗田一秋(江口洋介)は立花の高校時代以来の親友、探偵・風真尚希(櫻井翔)は20年前まで立花研究室の研究者だった。栗田は、母親の葬儀で19年ぶりに帰国した立花が目の前で誘拐され、風真とともに立花の行方を追うことを決意。そこに栗田を頼って帰国したアンナも助手として加わっていたのだ。
風真が鋭い推理
菅容子はその後死亡したが、容子の1人娘・菅朋美(橋本環奈)は、自らの遺伝性大脳変性症の治療に必要なゲノム編集データを手に入れるために立花を監禁し、さらに生体サンプルを手に入れるためにアンナを拉致した。そして、アンナが持っていたネックレスに仕込まれていた膨大なデータの解析を急ピッチで進めている。
そのころ風真は、神奈川県警捜査一課の千曲鷹弘(勝地涼)と四万十勇次(中村蒼)ら『チームネメシス』の面々の協力を得て、菅研究所の所在地を探し出そうと懸命の努力を続けていた。
風真らの動きを察知した朋美は、風真に電話をかけて「データの解析が終わり次第、2人を監禁した部屋の酸素を抜く」と告げる。そのタイムリミットが迫る中、風真はアンナ誘拐に使われた車の床に落ちていた白い粉のような物に気づき、鋭い推理で、ついに管研究所の場所を突き止めることに成功する。
一方、データ解析完了の直前、立花からある事実を聞かされた朋美は、最後の賭けに打って出る。そこに『チームネメシス』の面々が乗り込み、物語の最終章を迎える。(よる10時放送)
(寒山)