三密回避対策が裏目に出ている。東京渋谷区では、喫煙所が密になるのを防ぐため、駅周辺4箇所の喫煙所を閉鎖したのだが、封鎖された喫煙所の脇には多くのスモーカーが。喫煙者は車道にまであふれ、路上にはポイ捨てされた吸い殻が散乱、流れた煙は周囲の歩行者にまとわりつく。
モーニングショーは週末の渋谷を取材、路上喫煙するスモーカーたちを直撃したが、「後ろめたさはないよね」「使わせないほうが悪い」との声が。8日(2021年6月)にその模様を伝えた。
開放されている喫煙所もあるのだが「この先に用事があってここしかない」「ここみんな吸ってるし、いいかな。他探そうとはならない」と悪びれない。注意するスタッフには「しょうがない。どこで吸えっていうの。路上喫煙禁止は知ってますよ」と逆ギレする人も。
「開けると密になり、閉鎖すると路上喫煙とポイ捨てが」
渋谷区は1日4回喫煙所周辺を清掃しているが、区職員の姿を見ると喫煙者たちは一気に姿を消すが、職員がいなくなると再びタバコを吸う人が現れるといういたちごっこが続く。夜になるとタバコに加えて路上飲みが始まり、吸い殻に加えて空き缶が散乱する。路上喫煙者が集まるのは喫煙所周辺だけではなく、東京秋葉原のビルに囲まれた駐車場にも多くの喫煙者が集まっている。
こうした事態に、豊島区は池袋の喫煙所を開放。現在は外で吸う人はほとんどいない。一方で渋谷区は閉鎖を継続している。
司会の羽鳥慎一「喫煙所を開けると密になり、閉鎖すると路上喫煙とポイ捨てが始まります」
菊間千乃(弁護士)「遠くから見ると人が集まっているので喫煙所が閉鎖されていないと思っていた。密を防ぐには喫煙所を開放し、係員を入り口に置いて人数制限するしかないが、人手がかかる。こうみると開けたほうがいいのかな」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「マスクをずらすだけじゃなくて、お互いに息を吹きかけ合うわけですよね。感染者がいたら即感染ですよ。このご時世、人前で息を吹き出すやついないですよ。近寄りたくないですね。なんでも規制するのはよくないが、タバコを吸わない僕からみるとジャンキーにしか見えない」
菊間千乃「喫煙所の方は不安を感じていないんですかね」
(みっちゃん)