こんなお店があったら、行ってみたい
こうして、4人となった「ビストロ・バ・マル」だが、驚くべきは、初回はここから2つの事件が起き、解決する。おそらく、普通のドラマなら、ギャルソン誕生までを1話に、つまり、1エピソード1話とするのが通常だが、このドラマは3つのエピソードを1話でやってしまうという贅沢な作り。だから、疾走感があり、中だるみすることなく楽しめる。最高の脚本に最高の演出、そして、最高のキャストで織りなす世界感が素晴らしい。三ツ星クラスのドラマだ。
終盤、「なんで、僕をこの店に誘ってくれたんですか?」とシェフに訊ねると、「ギャルソンに向いていると思ったから」と。その理由は、8年前、駅前のラーメン屋で10人分もの注文を聞き分けていたバイトの子がいて......」と。それが自分だとわかり驚く高築。シェフの記憶力の凄さはケタ違い。その記憶力と洞察力で、これからどんな難事件を解決するのか、見ものだ。出てくるフランス料理も美味しそうで、こんなお店があったら、行ってみたい。(月曜よる11時6分~)
(くろうさぎ)