親に黙って仙台の大学から逃げてきた後藤三生(前田航基)は、しばらく永浦家に居候することになった。そんな中、百音(清原果耶)の妹・未知(蒔田彩珠)は、祖父・龍己(藤竜也)の助けを借りながら、夏休みの自由研究でカキを卵から育てる地場採苗に挑戦していた。
一方、三生はカキの研究に励む未知や、漁師になった亮(永瀬廉)と自分を比べて落ち込んでいた。
百音の父・耕治(内野聖陽)は、三生のためにバーベキューを企画。百音は山で生活経験がある自分と同様に龍己が木材にも詳しいことを知る。龍己は、昔の船乗りはみんな木の知識があったのだと百音に伝えた。
翌日、耕治は街で幼なじみの新次(浅野忠信)と出会う。わだかまりがある2人は、気まずそうに向き合った。
関係のないように見えるものが、実は...
ちょうどそのころ、にわかに空模様が怪しくなり、激しい雨が降り出す。龍己は未知をかばって1人でカキ棚に船を出したが、足をねんざしてしまう。母・亜哉子(鈴木京香)にいさめられている未知を見ていた龍己は「たかが高校生の自由研究だ」と言うが、これが返って未知を憤慨させてしまう。
そして8月16日、お盆の最終日。永浦家は盆船奉納を行うために浜に出た。三生は住職である父・秀水(千葉哲也)が般若心経を唱える姿をこっそりと見てから仙台に帰っていった。
その後、永浦家で開かれた漁協の集まりで、未知の目指す種ガキ作りを否定する話を聞いた百音は、養殖漁師たちに食ってかかる。未知はそんな姉の姿を見て、背中を押されるのだった。また、未知の情熱を感じた龍己は密かに喜んだ。
登米に戻る前、百音は龍己が登米に木を植えていたわけを尋ねる。百音は、返ってきた答えから、関係のないように見えるものが、実はつながっているということに気付く。
天気のことを勉強すれば、ひとの役に立てるのではないか――。ぼんやりとした興味が、はっきりとした輪郭を持った。(NHK総合あさ8時放送)