先週に引き続き、「ドラマのあたる要素」について、私の意見を述べたいと思います。
私は、4年7か月に渡って、日本テレビのドラマの制作に、携わっていました。
連ドラに関して言えば、特に昔のフジテレビの作品には"テンポ・かっこ良さ・達成感"がありました。
例えば、2000年に放送された「やまとなでしこ」は主演が、松嶋菜々子で、全11回の平均視聴率」は26.4%、最高視聴率は34.2%でした(関東地区)。
ヒロイン(松嶋菜々子)は、美貌も教養もあり、客室乗務員の仕事もこなす女性なのですが、恋愛や結婚の相手に「お金や財産」ばかり求めていました。一方、彼女に強く惹かれたのは金銭問題に疎い男性(堤真一)で、2人をめぐり様々な事件が起きていく、という展開でした。このドラマには、"テンポ・カッコ良さ・達成感"が全て揃っていました。
「ドラマの当たる要素」と「新しいエンターテインメントの切り口」
次に、わたしが思ったのは、「当たるドラマ」には、"人生をわかり易く、新しいエンターテインメントの切り口で"の要素があるということです。
この点で思い出したのは、2007年のアメリカの映画「最高の人生の見つけ方」です。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが主演で、余命6か月を宣告された2人の男が、死ぬ前にやり残したことを実現するために、2人で冒険に出る話です。
2人が喧嘩しながらも最後まで、明るく冒険をしていく姿勢を通して、「最高の人生」について、分かり易く教えてもらえた様な気になりました。ラストシーンも印象的でした。