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ポスト菅の最有力・河野太郎も「後援会員あごアシ接待」これじゃあ『桜を見る会』と同じじゃないか

   ポスト菅候補のトップになった感のある河野太郎にも、安倍前首相の「桜を見る会」と同様のデタラメな政治資金収支報告書不記載があると、週刊新潮が報じている。河野も年に1回、後援者たちをバス旅行に連れていっている。東京方面が多く、国会に寄って、昼食、劇団四季の劇を見て帰る日帰りで、参加費は1万円前後になるという。河野が挨拶に出てきたり、河野の妻が講演者たちと一緒に回ったりするそうだ。

   週刊新潮が調べてみると、これについて、政治資金収支報告書に記載が全くないというのである。このバス旅行の主催者であるはずの「河野太郎後援会」は、政治団体の届け出さえしていないというのだ。もし参加費では足らず、河野後援会が差額を補てんでもしていたら、安倍の「桜を見る会」疑惑と同じ構図ではないかと、新潮は斬り込む。

   私は、河野の父親の河野洋平元衆議院議長とは長いお付き合いだが、彼は政治家二世、太郎は三世である。潤沢な資金と熱心な昔からの支援者がいるから、選挙など心配しなくていい。そうした気の緩みが、こうしたところに出ているのではないか。総理の座を目指すなら、どこからも後ろ指をさされない一層のクリーンさが求められるはずだ。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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