五輪は「無観客で」か否か 加藤浩次VS河瀬直美監督、8分間の激論

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   「日本テレビの取材でわかったことです」と森圭介アナウンサーがきょう4日(2021年6月)の「スッキリ」で伝えたのは、政府が東京五輪に観客を入れる方針を固めたというニュースだ。官邸関係者が「緊急事態宣言下でもプロ野球やJリーグではクラスターは起きていない。オリンピックを特別扱いしないでいい」と話しているという。

   観客の有無を決定するのは、「6月21日の週」といい、緊急事態宣言の期限の20日時点のイベントの開催基準に合わせて観客を入れる考え。現在は、「収用定員の50%以下かつ上限5000人」が基準だが、「オリンピックでは、緊急事態宣言が解除されていれば、1万人とするという案も検討されているそうです」と森アナ。「政府としては、海外からの観客の受け入れは断念したのだから、できるだけ多く国内の観客を入れたい考えということです」

   MCの加藤浩次にコメントを求められた日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師は「理想は無観客。プロ野球やJリーグは地域のファンだが、オリンピックは日本全国から観客が集まるためリスクが高い。私としては同意できません」ときっぱり。

  • 東京五輪、観客の有無はどうなる?
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「難しいところですよね」

   加藤も「地方から東京に来て、オリンピックを見た後にホテルに帰って寝ようという人はあまりいないと思う。東京に来たからには食事に行く。その人たちが感染して地元に戻って、そこで感染させるリスクもあります」と疑問を呈した。

   次にコメントを振られたのは、東京五輪公式映画監督の河瀬直美氏。約6分間にわたって熱弁を振るったが、「(体操の)内村(航平)君を見てもわかるように、アスリートファーストのオリンピックは本当に感動的」「パンデミックで私たちの日常が脅かされているという不安をオリンピックにぶつける不満とは、すみ分けないといけない」「日本の中で議論が尽くされていない」「組織委員会も政府ももっとオープンにすべき」と話がやや拡散気味。

   加藤が観客の有無について質問して話を戻すと、「アスリートにとって観客は命。入った方がいい」と断言。ここから、加藤と河瀬監督との間で、議論がヒートアップしていった。

   加藤「ヨーロッパのサッカーは無観客でやっている。どういう映像を撮ればみんなに伝わるかを考えるのも一歩だと思います」

   河瀬「観客が入って熱い思いを共有するということもある。それに、人流は今もある。昨日、銀座はすごい人でしたよ。これはオリンピックのせいではないですよね」

   加藤「それでオリンピックに観客を入れていいという議論にはならないと思いますよ」

   河瀬「だから話を切り離さないといけない。国民の行動を制限するのは一人ひとりの意識の問題」

   加藤「僕ははっきり言って、オリンピックはやっていいと思っている。ただ、無観客にすべき。河瀨さんはどうですか」

   河瀬「私はアスリートだったので、お客さんが入って、応援してほしい。スポーツが大好きな人たちが来るわけだから、終わった後に外で飲まないようにすればいいじゃないですか」

   加藤は最後、「難しいところですよね」と8分間に及んだ議論を締めくくった。

(キャンディ)

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