話題の「巨大鳥」、「すごく愛情望む鳥」 「ゴゴスマ」で研究家が明かした生態

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   6月3日(2021年)放送の「ゴゴスマ」(TBS系)で、千葉県内で目撃が相次いでいる「巨大鳥」が取り上げられた。

   「ミナミジサイチョウ」という黒い鳥で、目や首の周りが赤く、羽を広げると約2メートルにもなるという。本来主に南アフリカなどに生息し、絶滅危惧種に指定されている希少な鳥だ。

   ミナミジサイチョウが動物園に行く前に預かった経験があるという動物研究家のパンク町田さんによると、虫類、カエル、ヘビ、トカゲなど、脊椎動物と節足動物を好んで食べるという。

   1年ほど前から千葉や茨城・牛久市で目撃されていて、番組の取材によると、2019年に茨城県内の猛きん類を取り扱う店舗からミナミジサイチョウが逃げ出したという情報があるそうだ。

  • CBC(TBS系)の「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」の番組サイトより
    CBC(TBS系)の「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」の番組サイトより
  • CBC(TBS系)の「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」の番組サイトより

千葉県「保護・捕獲することなく見守っていく」

   長く大きなくちばしでヘビやカエルを丸飲みする姿がメディアで大きく取り上げられているが、人に危害を加えるおそれはあるのか。

   パンクさん「人を見ると普通は逃げますから、襲ってくることはないです。もし攻撃的になって寄ってくるなら、雛の頃から人に飼われていたジサイチョウだけです。もし被害を受けるとすれば、無理やり押さえたとかそういう時だけです」

   千葉県の自然保護課は「ペットとして逃げ出したのではなく、野生の鳥であれば被害も出ていないので、保護・捕獲をすることもなく見守っていくことになる」としている。

   パンクさん「ただこれね、ものすごく愛情を望む鳥なんです。ものすごい人にも慣れるし、鳥同士の絆もすごい強い鳥なので、できることなら元の飼い主さんに返してあげると鳥は逆に落ち着くと思いますよ」

   石井亮次アナウンサー「ただ、元の飼い主さんから『探して』っていう届けみたいなものが出てないって聞いてます。元々誰が飼ってたのかもよくわかってないってことなんで、自治体も今のところやりようない感じなんでしょうかね」

   パンクさん「そういうことになるとちょっと複雑ですけど、ただ本当この鳥、5人で飼育したとしても、一人ひとりの顔を覚えてるんですよ。仲のいい飼育係の人、仲の良くない飼育係の人、ちゃんと(見分けることが)できる。そのくらい人間大好きになるんですよ、飼育してると」

生態系への影響は?

   石井アナ「日本は寒くなります。南アフリカは日本ほど寒くはない。1年半くらい前から外を飛び回っているわけで、よく冬越せましたね」

   パンクさん「結構寒さに強いんです。エサさえ豊富にあれば何とかなるんです。ただ、冬を越すためのエサを探すのがものすごく大変だと思いますから、去年越せたからといって今年も越せるとは限りませんので、何とか暖かいうちに保護できれば保護してあげたいですね」

   コメンテーターの瀧川鯉斗さん(落語家)「海外の鳥ですから、日本の生態系に影響があるのかとかはちょっと心配になります」

   パンクさん「一羽ではほぼ何もできないと考えていいと思います。おそらく今(ミナミジサイチョウが)やっていることは、サギ(鳥)と同じようなものを捕らえて食べているだけなので、そんなに大きく生態系を乱すことはないと思います、今のところは」

(TT)

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