MCの夏目三久が「立川市のホテルで男女が刃物で刺され、女性が死亡、男性が重体となった事件で、警視庁は(きのう)2日、19歳の少年を逮捕しました」と紹介した事件が発生したのは1日(2021年6月)夕。風俗店店員の31歳女性が刃物で全身70カ所を刺され、同じ店で働く25歳男性も腹を刺された。
男性への殺人未遂の疑いで逮捕されたのは東京・あきる野市に住む19歳の少年。「ネットで人を殺す動画を見て、殺人に興味を持った」と供述しているという。また「男性を指したのは逃走するため」とも話しているという。
逮捕された少年の母親によると...
事件現場のホテルの部屋の壁には刃物が刺さったまま残されていた。この部屋に風俗店勤務の女性が入室して数分後にトラブルが発生。女性は店員の男性に「盗撮です。来てください」と、助けを求める電話をしたという。70カ所の刺し傷のうち、胸の傷は深さ18センチにも達していた。
犯行後、JR立川駅方面に逃走した少年は、電車に乗ってJR拝島駅で降り、止めてあったバイクで逃走したが、羽村市内で確保された。警察によると少年は逮捕時、「バイクでツーリングしている」と話し、大人しくしており暴れることはなかったという。
犯行時にけがをしたらしく、手にトイレットペーパーが巻かれており、服は着替えていたという。また「無理心中しようと思ったが、女性に断られてけんかになった」とも話しているという。
元警視庁刑事の吉川祐二氏は「SSBCと呼ばれている組織の活躍が大きかったと思う」とコメント。SSBCとは「捜査支援分析センター」で、容疑者を追跡する警視庁の特別チーム。複数の防犯カメラの映像を確認し、リレー方式で分析しカメラに映った容疑者を自宅まで追いかけていく部署。吉川氏は「都市には防犯カメラが多く設置されており、犯人は逃げることはまずできないといえる」と話した。
逮捕された少年の母親によると、少年は公立高校入学後に孤立し、人間関係がうまく築けなくなった。卒業後は仕事を転々としていた。感情の起伏が激しく母親に「死ね」と暴言を浴びせることもあったという。
(バルバス)