二宮清純、「新しいオリンピック」提案 無観客でも「静寂のなかの緊張感」表現を

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   来月開幕だというのにいまだ決まってないことが山積みの東京五輪パラリンピックについて、きょう2日(2021年6月)の「スッキリ」は観客を入れるべきか、無観客でやるべきか、を特集した。

   森圭介アナウンサーは冒頭、「プロ野球やJリーグで観客を入れて開催した実績があるため、政府は観客を入れる方向だということです。緊急事態宣言解除後、その時点のイベントの上限(人数)で調整するそうです」と日本テレビの山﨑大輔・官邸キャップの見立てを紹介した。

  • 五輪開催なら観客の有無は?
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観戦の帰り道に「路上で大宴会」懸念も

   スポーツジャーナリストの二宮清純氏は「無観客といってもIOC委員やスポンサー関係者らは観客席にいるので、ガラガラではありません。(加藤<浩次>さんの言うように)静寂のなかの緊張感を映像クリエイターが表現するのも、新しいオリンピックだと思います」と無観客の良さをアピール。

   競泳元日本代表の松田丈志氏は「無観客の方が安全性も高いし国民の理解も得やすい。ただ、先週末も様々なスポーツが観客を入れて行われています。IOC委員やスポンサーが見られるなら、一般の観客も入れていいのかなと思います」とコメントした。

   一方、医療の立場からは、医師の水野泰孝氏が「観客を入れると感染リスクは上がる。スタジアム内での感染は抑えられたとしても、盛り上がった帰り道に路上で大宴会が始まることも考えられる」と警鐘を鳴らし、アメリカ国立研究機関博士研究員の峰宗太郎氏も「観客にワクチン接種の証明書を求めることができれば、安全性は一段階高まります」とワクチンの重要性を指摘した。

   MCの加藤浩次「早めに無観客ということが決まれば、IOCや世界中の技術を結集してカメラワークをどうするか、競技ごとにじっくり考えることができる。決断が遅いと準備不足になってしまう」

   二宮氏「最悪のシナリオは、開催中止ではなく、開催して感染が拡大することです。開催中に感染拡大する可能性もある。最悪の状況を想定したシナリオをいくつも作っておくべきです」

国会でのやりとり

   要は一刻の猶予もないということなのだが、丸川珠代五輪相は1日の国会で、相変わらずののらりくらり。「人流に伴う感染拡大について専門家の計測を仰ぐべきでは」と質問した共産党の田村智子氏に対し、「田村先生のご意見も真摯に受け止めさせていただきます」とだけ答弁。

   田村氏が「答えてない。一刻も早く(五輪に伴う人流の)規模を示して感染がどうなるか計測を仰ぐべきではないか」と畳みかけると、「真摯に受け止めるのが不十分でしたら、私、なんと答えていいのか難しいんですが」とすまして答えていた。こんな体たらくで、51日後に「安全・安心な大会」なんて開催できるのだろうか。

(キャンディ)

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