東京五輪・パラリンピックの観戦に「陰性証明書」を求める案が政府内で検討されている。入場時に「陰性証明書」(PCR検査など)、あるいは「ワクチン接種証明書」のいずれかを提示するというものだ。陰性証明書は観戦日の前1週間以内のものでよいと言われているという。
1日(2021年6月)の放送で司会の谷原章介は
「1週間前とは、どうなんでしょうか」
と疑問を口にした。
それを受けて、永島優美アナが「視聴者の方から、陰性証明書って、検査受けたときが陰性だったことを証明するだけで、今陰性であることを証明できない、大丈夫かという心配の声もあります」と聞く。
「現実的ではない、という声が支配的に」
昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師は「検査そのものが100%ではないですよね。PCR検査も引っかからないのが30%ぐらいあるといわれています。また、あれほどの多くの人が受けようとすると、PCR検査の体制に影響が出ます。自己負担という話もあり、費用の問題もあるし、検査会社によっては精度もバラバラになります」と懐疑的だ。
政治ジャーナリストの田崎史郎も「今外国の人も入国する時は3日前の証明書を求めています。1週間は長いのではないかと、政府部内でも、これではなかなか理解を得られないという声が強いです」
谷原「導入について、どっちかと言えば、難しいといわれているんでしょうか」
田﨑「きのう31日(5月)の読売新聞の1面トップで報じられたことがきっかけになっているんです。ネタは大臣の丸川珠代さんのところのオリパラ室(オリンピック・パラリンピック東京大会推進室)、そこで考えている一つの案が出たのです。まだ協議中なので、政府も大騒ぎになって、チェック体制はどうするのかなど、すべての観客に陰性証明を求めるのは現実的ではない、という声が支配的になっています」と解説した。
(一ツ石)