テニスの全仏オープンで記者会見を拒否した大坂なおみ選手がきょう1日(2021年6月)未明(日本時間)、大会を棄権するとツイッターで表明した。
谷原「つらい立場の人に...」
それによると、「(全仏)トーナメントをはじめ、他の選手や私の幸せ・健康のために今一番いいのは、私が辞退してみんながテニスに集中できるようにすることだと思います」
「私は絶対にメンタルヘルスの問題を矮小化したり、軽く口にしたりしないということです。実は、私は2018年の全米オープン以来、鬱(うつ)に苦しみ続け、その対処に本当に苦労してきました」
「テニスを取材する報道の皆さんはいつも私に優しくしてくれていましたが、私は公の場で話すことは元々得意ではないし、世界のメディアの前で話す時は大きな不安に襲われます。ここパリですでに不安な自分がいたので、自分のケアをするために記者会見を欠席するのがよいと考えたのです」
「個人的に大会側にも謝罪文を送り、大会終了後なら喜んで話し合うと伝えました。みんな愛しているよ、また会う時まで」
これに対し、仏・テニス協会のジル・モレットン会長は「まず第一に私たちは大坂選手に申し訳なくて悲しい気持ちだ。彼女の早い回復を願い、来年のトーナメントで会えることを楽しみにしています」とコメントを発表した。
司会の谷原章介「きのう31日(5月)の時点では、そこまで気持ちが落ち込んでいるとは知らず、記者会見で対話できるようにしてもらいたいと言ったのですが、つらい立場の人に申し訳ないことを言ったなと改めて思いました。これをいいきっかけとして、大会側も選手のメンタルヘルスや罰金の問題など考え直して頂きたいですね」
(一ツ石)