テニスの全仏オープンに出場している大坂なおみ選手は30日(2021年5月)、初戦を破り、2回戦進出を決めた。コート上ではインタビューに応じ、「勝ててとてもうれしい。この調子で続けていきたい。もっと試合を重ねるごとに、もっとよくなっていったらいいな」と答えていた。
しかし、試合後の記者会見では拒否した。27日、ツイッターで「私たちは疑念を抱くような質問をされたりします。私は私を疑う人に自分をさらしたくありません」と記者会見に応じない意向を示していた。
主催者側は会見しなかった大坂に対し、「1万5000ドル(約165万円)の罰金を科したことを決定した」と声明を出し、さらに「引き続きメディアの義務を履行しないことを選択した場合、規範違反による罰則をさらに受けることになる。全仏オープンの失格や罰金だけでなく、4大会への出場停止処分の可能性もある」と警告した。
これについて、大坂はツイッターを更新し「怒りとは理解不足のことである。変化は人々を不快にする」と投稿した。
「メディアもこのようなプレーヤーたちに耳を傾けるべき」と擁護論も
31日の放送で、司会の谷原章介は
「大坂さんがどんどんかたくなになっていくのを心配します」
と懸念を示した。
大坂発言について、選手の声は色々だ。男子のナダル選手は「気持ちは理解できるが、メディアなくしては世界で認知されることも人気を得ることもできなかった」、ジョコビッチ選手は「メディアと話すことは我々の生活の一部」と述べているが、一方、女性のウィリアムズ選手は「なおみ、自分らしくいてね」、スタブス元選手も「メディアもこのようなプレーヤーたちに耳を傾けるべき」と擁護していた。
SPキャスターの坂井真紀(俳優)「こういうアクションを起こすまでに、きっと悩んだと思います。お互いに、改善を見つけてほしいですね」
谷原「主催者側、選手、メディア。これがちょっとちぐはぐな溝が見えるようにあるように感じますね」
橋下徹「(元大坂府知事、弁護士)「メディア側はこれまで特権意識があったので意識を変えなければいけない。選手は公人でないので、メリットがなければ拒絶できるんです。主催者側はメディアときちんとルールを設定したのか、そこがきちんとしていなければ、選手を一方的に出場停止にするのは、これからは通用しません」
谷原「トップ選手ですから義務もあると思いますので、きちんとした会見の場で、対話の場で主張してもらいたいと凄く思いますね」