6月20日(2021年)まで3週間の再延長が決まった新型コロナ緊急事態宣言だが、決定を受けて週末の都心の状況は変わったのか。5月31日のモーニングショーは土曜(29日)夜の渋谷を取材した様子を伝えた。
20時、渋谷スクランブル交差点は一斉に街頭ビジョンなどの明かりは消えたが、道には路上飲みをする若者たちがあふれている。中にはダンスや歌を熱唱する人の姿も。酔いつぶれて寝てしまった人はマスクもしていない。
コンビニの前には人が通れないくらいの若者が集まっていて通行もままならない。車道に座り込んでいるグループや、飛び出して車にひかれそうになる人、制止に入った警察官を挑発する若者の姿も見える。警官の注意で人の数は減ったが宴会は続き、コンビニ前には大量のゴミが散乱している。
深夜0時を過ぎても人流は途切れず
植え込みには酔いつぶれた女性がうずくまっていて、警官の介抱にもなかなか立ち上がることができない。しかし、救急車が到着すると女性は突然立ち上がり、唖然とする救急隊員や警官を尻目に、ふらふらと繁華街の奥へと消えていった。
結局渋谷センター街は深夜0時を過ぎても人の流れは途切れなかった。
街頭インタビューでは「延びれば延びるほど人は増えてくる気がします。我慢できなくなってしまう」「みなさん飲みたいときは飲みたい。普段と変わらない生活をしたい」などの声が。
今月18日に広場が封鎖された東京・高田馬場は駅前に人の姿はみられない。しかし、一歩路地裏に入ると酒を飲む若者の姿が。都の警備員が解散するよう注意するが、飲む人は後を絶たない。
混雑は昼間も変わらない。週末、紫陽花目当ての観光客でにぎわった鎌倉だが、駐車場には都内ナンバーの車も目立つ。一方、東京・中野駅近くの公園はテントで埋め尽くされ、子どもと遊ぶ家族連れの姿が。近隣住民は「以前からテント使ってる人はいたが、こんなに多くなかった」と語る。
司会の羽鳥慎一は
「週末の様子をご覧いただきましたが、路上飲み多いですね」
と感想を述べた。
石原良純(気象予報士・タレント)「ぼくらは恵まれた状況で、本当にコロナが蔓延した恐怖を見ないで済んでいる。なぜかというと我慢のおかげ。続けていくしかない」
山口真由(弁護士)「最近マスクを外したりする人も見かけるが、日本は多くの人がきちんとしている。緊急事態宣言はモチベーションに支えられているところがあるので、全部禁止となると路上飲みになっちゃう。国民ができるギリギリのところを探っていかなければいけない」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「我慢が厳しくなってきているというのは心情的に理解出来る。僕も3月に旅行いこうと思っていたらダメで、6月頭もまたダメになった。ちょっとイライラしている」