東京五輪の話で恐縮だが、いま少しお付き合いいただきたい。週刊現代が、世界の知性といわれる人たちに、東京五輪開催についてインタビューしている。ハーバード大学のスティーブン・ピンカーは、日本は五輪開催というイベントが待ち受けていることを知りながら、ワクチン接種の異常な遅れはとても先進国とはいえないとして、「日本政府は本当に真剣に取り組んでいるのでしょうか。(中略)(菅総理は)無能と言われても仕方がないでしょう」と批判する。
ニューヨーク市立大のポール・クルーグマン教授も、五輪開催中に感染拡大が起きてしまえば、国家の威信を地に落としかねない危険なバクチだとし、「日本がなぜここまでして続けようとするのか。私には理解不能です」とまでいっている。
5月11日のニューヨーク・タイムズに「五輪は中止すべきだ」という論考を発表したパシフィック大学教授で政治学者のジュールズ・ボイコフは、IOCのバッハやコーツを、「彼らはスポーツ・ショーを開き、カネ儲けをするためなら、日本の人々を危険に晒しても構わないと考えている。信じられないほど傲慢です」と切って捨てる。だが、「令和の不平等条約」とまでいわれる契約で、日本側が中止したいといい出せば、巨額な賠償金を払わされる。開催すれば感染拡大に怯えなければならない。どう転んでも損をするのは日本である。
中止を決断した場合は、招致した責任者である安倍晋三前首相を特使として行かせ、「まとまるまで帰国するな」とするしかないようだ。
これでもコロナワクチン打っても大丈夫?アメリカ、英国よりも多い日本の副反応―厚生労働省は因果関係調査せず
世界中で、これまでの新型コロナウイルスより感染力の強い、インドや南アフリカ型の変異株が流行の兆しを見せている。それに加えて深刻なのは、ワクチン接種を拒む人の増加だとニューズウイーク日本版が伝えている。アメリカでは、秋までにワクチン接種を終える人は2億人から2億2500万人といわれているようだが、全体の30%ぐらいがワクチン接種を拒否しているそうだ。
州によっては接種者の中から抽選で1億円が当たるというクジを付けるところもあるが、それでも受けないと拒否している人たちの数は減らないようだ。拒否する理由はさまざまで、忙しい、危機感がない、ワクチンの安全性に懸念がある、医療・公衆衛生当局は信用できない、ワクチンの危険性を大げさに語る陰謀論もあるようだ。
ニューズウイークは、南米チリの事態を見ろという。すでに人口の40%がワクチン接種をしたのに、感染者が激増して過去最多を更新したのだ。記事はこう結ぶ。<本当にウイルスの脅威を封じ込め、再びのパンデミックを防ぐには、もっと大規模で国際的な取り組みが必要だ>
インドからワシントンへの飛行時間はわずか15時間。このことを菅政権もIOCの五輪貴族たちも理解していない。その菅首相の号令一下、大規模会場でのワクチン接種が始まった。テレビで見ていると、失礼ないい方になるが、西部劇で自分の牧場の馬や牛に「烙印」を押すような流れ作業で、安全性が十分に担保されているのか不安になる。
私の友人はかかりつけ医で受けたが、翌日、腕が痛くて仕方がなかったそうだ。治りはしたが、2回目の接種に不安を覚えるといっていた。週刊現代によると、ワクチン接種が始まって3か月強の5月21日までに、85人の日本人がワクチン接種後に亡くなっているという。60、70、80代の人間が多いが、20代も3人いる。基礎疾患がなかった人もいたそうだ。
副反応の発生頻度も高い。厚生労働省の資料によると、ワクチン接種100万回あたりのアナフィラキシー報告数は、アメリカ4.7件、イギリス17.7件だが、日本は72件。日本の場合、女性に多いことも不安材料である。
週刊現代は、死亡した中の一人、長崎県に住む金田智子さん(仮名・享年69)の夫に話を聞いている。彼女は調理師資格をもって県内の病院で働いていたため、ワクチン接種を受けないという選択肢はなかったが、接種直後に身体の変調はなかったという。
夫はその後、ワクチン接種とは無関係に、体調を崩し入院してしまう。接種から9日後に、勤務先から「出勤してこない」という連絡が入院先にあり、朝9時ごろ家に行くと、倒れている妻を発見。救急車が来た時にはすでに亡くなっていた。死因は脳出血。彼女に高血圧などの基礎疾患はなかった。
政府は死亡者とワクチン接種との因果関係を認めていないが、亡くなった人の解剖、またはCT、あるいはMRIなどをやって死因をはっきりさせるべきだと、統合医療クリニック徳の高橋徳院長がいっている。新潟大の岡田正彦教授は、「私は決してワクチン接種を受けるつもりはありません」といっているが、週刊現代が取材したところ、打たないという医療従事者は多くいるという。
他の国はともかく、この国のワクチン接種は拙速すぎると思わざるを得ない。その結果、激しい副反応や死亡者が出ても、菅政権や厚労省はワクチン接種との因果関係を認めないどころか、隠すに違いない。そういう国なのだ。
私は6月4日(2021年)にワクチン接種を受ける。ファイザー製だが、基礎疾患だらけの身体がどうなるのか不安はある。東京五輪のための人身御供にされた心境である。
マスクシンドロームに気を付けて!口の中が乾燥して虫歯や歯槽膿漏が急増中
今週はサンデー毎日が面白い。白井聡の「国民よ、アスリートよ、『主権者』たれ!」、「小池晃・日本共産党書記局長 いまこそ国民の命と生活を守るために政権交代を」もいいが、コロナ禍で見過ごされがちな、足は万病のもと、腰痛簡単体操、それに「マスクシンドローム」を興味深く読んだ。
私は「KN95」という隙間のないマスクをしているせいか、歩いている途中で頭がボーッとしたり、咳が増えた気がする。これは口呼吸が原因だという。鼻呼吸では、吸った空気を加温・加湿してくれるが、口から呼吸をすると唾液が失われ、のどが渇くからだそうだ。唾液が蒸発して口腔が乾燥すると歯石がつきやすくなり、雑菌が繁殖するから虫歯や歯周病になりやすいそうだ。
また、散歩をしていても、自然がもたらす微細で多彩な情報を感じることができないから、とくに、感性がもっとも発達する時期の子どもたちに何らかのダメージがあるのではないかという。
私が一番心配するのは、毎日、目元のキリッとしたマスク美人を見るのが楽しみだが、マスクを外せば、その数が半減、否、9割減になることである。コロナが収まっても、女性はマスクをするべしなんていうと、女性差別になるんだろうな。ゴメンナサイ!
キャバクラ通い隠した朝乃山よりタチ悪いスポニチたかり記者!社長も「真剣な内部調査中」
週刊文春は先週、大関・朝乃山が深夜のキャバクラ通いをしていたと報じた。相撲協会の聞き取りに、最初は「行ってない」と否定していたが、コンプラ委の弁護士がスマホのGPSを確認するといい出して観念したという。本人は身から出た錆だが、朝乃山にウソをつくよう口裏合わせを持ち掛けたのは、スポーツニッポンの相撲担当記者だったと、今週の文春が報じている。
朝乃山に接近し、タイコ持ちのようにまとわりつき、キャバクラも何もかも朝乃山にたかっていたというのである。文春がスポニチの河野俊史社長を直撃すると、「外部の弁護士も入れて、中立性と公平性を担保するための調査を真剣にやっています」と答えている。
スポニチは紙面でも調査をやっていて、分かり次第公表すると掲載している。日本のスポーツ界にジャーナリズムが育たないのは、取り入ろうとする記者ばかりで、距離を置いて客観的に見ることのできる記者がいないからである。とくに相撲界はひどい。これをきっかけに、記者と取材対象との距離感を考え直さなければいけない。
全国最年少市長の内藤佐和子徳島市長と、地元徳島新聞の男性記者との「ただならぬ関係」という、少し前の週刊新潮の記事も、距離間の問題である。ただ、この2人の場合、濃厚接触の疑いが濃厚だから、距離も何もあったものではないが。
今週の新潮は、内藤市長はバツイチだが、この男性記者にはれっきとした妻がいたと報じている。徳島新聞はこの事実を知って、どう動くのであろう。さらに新潮によれば、内藤市長が4月19日、政府の「男女共同参画会議」の有識者議員に任命されたというのである。不倫はたしかに男女が参画しなければできないのだから、彼女がふさわしくないとはいわない。会議で自分の不倫体験を話して、有識者たちに理解を深めてもらったらいいかもしれない。
「岡田健史」ブラック事務所と裁判所に申し立て!売れっ子になった今も月給15万円、勝手に長期契約
不倫の次は女性芸能事務所社長のパワハラと奴隷契約の問題。黒木メイサなど多くの女優を擁し「女版ジャニーズ」とまでいわれている「スウィートパワー」の岡田直弓社長(53)だが、未成年女優にダブルベッドを強要したり、風呂を覗くなどのセクハラ行為があると、以前、週刊文春が報じた。
今度は、その男性部門に所属する岡田健史(22)が、賃金が低すぎる(新人の間は給料なし。今でも手取りで15万円だと文春が書いている)、労働契約上は丸3年経った時点で契約終了になるのに、事務所が5年契約を結ばせたことなどを不服として、契約解除を求めて仮処分を裁判所に申し立てたというのである。
岡田は2018年、TBSドラマ『中学聖日記』で有村架純の相手役として主演デビューし、いまや売れっ子俳優の仲間入りを果たしているそうだ。岡田は親しい知人に、「自分らしく生きたいから出ていくんです」と話しているという。この若者、見どころありだ。
男として見どころないのが、噂の小室圭のようだ。秋篠宮眞子さんが圭の身代わりにメディアのバッシングを受けているというのに、ニューヨークに身を隠したままだ。週刊新潮によれば、5月23日にフォーダム大の修了式があったそうだが、そこにも彼は出席しなかったという。当日、オンラインだが、ヒラリー・クリントン元国務長官も登場して祝辞を述べたという。
ヒラリーはイエール大だが、ファーダム大から名誉法学博士号を授与されたため出席したようだ。小室圭は今後、7月27、28日に行われるニューヨーク州の司法試験をリモート受験し、その合否が判明するのは10月下旬以降だという。首尾よく合格すれば、ニューヨーク州の弁護士の1年目の平均収入は約1800万円になると週刊文春が報じているが、1、2年目は奴隷のように働かされ、こいつは使えないなと思われると即クビになる厳しい世界のようだ。
さらに文春は、彼が借りている入学金や生活費などは少なく見積もっても1700万円ほどになるから、その返済に加えて、高い税金と家賃など、生活は楽ではないと見ている。今やコロナ禍ではなく「コムロ禍」とまで揶揄される眞子&圭の結婚問題だが、カラッと夏晴れとはいかないようだ。
意外!ステイホームで減ったセックス頻度―では、何やってるの?
今年のサラリーマン川柳の第1位は、「会社へは 来るなと上司 行けと妻」だったが、私は「我が部署は 次世代おらず 5爺(ファイブジイ)」というのが笑えた。FLASHの「厚労省を襲ったGショック」という記事にも笑った。G=自慰なのだが、コロナが蔓延し始めた2020年3月下旬から5月下旬まで、20歳から69歳までの男女1万人を対象に調査し、中には「セックス頻度」についても調べたという。
コロナ下で、さぞセックスをするカップルが増え、人口増につながるかと見てみたら、「セックス回数が減った」という答えが、「増えた」の4・4倍もいるのだ。それも20代が最も多かったそうだ。20代で増えていたのは「自慰行為」だったというのだから、少子化に歯止めはかからないようだ。(文中敬称略)
【絶対当たらない馬券術】いよいよ「ダービー」サトノレイナス◎、エフフォーリア○
今週は牡馬の祭典「ダービー」。無敗で「皐月賞」を勝ったエフフォーリアが2冠馬になるのか、牝馬・サトノレイナスがウオッカ以来のダービー馬になれるのかが話題である。断然人気のエフフォーリアには気になるジンクスがある。前走3角を4番手以内で回ってきた馬は勝てない。サンデー毎日で井崎脩五郎がいっているように、2か月以上の休養をとってきた馬が、2か月未満で出てきて、それがダービーだったとき、勝った馬はいない。
これで思い出すのは、断然人気で4着に敗れたサートゥルナーリアである。だが、そんな心配を吹き飛ばすように、ダービーでは絶対有利な最内枠1番を引き当てた。運の強い馬である。若い横山武でも普通に出て4、5番手を回ってくれば、直線坂上から先頭に出るのはこの馬だろう。反対にサトノレイナスは大外の8枠16番(桜花賞は8枠18番)。牝馬だけに揉まれないのはいいと思うが、ルメールがどう乗るのだろう。 と、千々に乱れるが、ダービーは好きな馬を買うものだ。エフフォーリアに2キロ差なら絶対勝負になるサトノレイナスを◎、エフフォーリアは○、△はヴィクティファルス、レッドジェネシス、前回後ろから行き過ぎたディープモンスター、ステラベローチェ、ワンダフルタウン、アドマイヤハダルまで。GOODLUCK!