世界の知性たちが呆れる「東京五輪は亡国のバクチ」IOC幹部のカネ儲け道具にされる日本人の生命――ほか8編

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キャバクラ通い隠した朝乃山よりタチ悪いスポニチたかり記者!社長も「真剣な内部調査中」

   週刊文春は先週、大関・朝乃山が深夜のキャバクラ通いをしていたと報じた。相撲協会の聞き取りに、最初は「行ってない」と否定していたが、コンプラ委の弁護士がスマホのGPSを確認するといい出して観念したという。本人は身から出た錆だが、朝乃山にウソをつくよう口裏合わせを持ち掛けたのは、スポーツニッポンの相撲担当記者だったと、今週の文春が報じている。

   朝乃山に接近し、タイコ持ちのようにまとわりつき、キャバクラも何もかも朝乃山にたかっていたというのである。文春がスポニチの河野俊史社長を直撃すると、「外部の弁護士も入れて、中立性と公平性を担保するための調査を真剣にやっています」と答えている。

   スポニチは紙面でも調査をやっていて、分かり次第公表すると掲載している。日本のスポーツ界にジャーナリズムが育たないのは、取り入ろうとする記者ばかりで、距離を置いて客観的に見ることのできる記者がいないからである。とくに相撲界はひどい。これをきっかけに、記者と取材対象との距離感を考え直さなければいけない。

   全国最年少市長の内藤佐和子徳島市長と、地元徳島新聞の男性記者との「ただならぬ関係」という、少し前の週刊新潮の記事も、距離間の問題である。ただ、この2人の場合、濃厚接触の疑いが濃厚だから、距離も何もあったものではないが。

   今週の新潮は、内藤市長はバツイチだが、この男性記者にはれっきとした妻がいたと報じている。徳島新聞はこの事実を知って、どう動くのであろう。さらに新潮によれば、内藤市長が4月19日、政府の「男女共同参画会議」の有識者議員に任命されたというのである。不倫はたしかに男女が参画しなければできないのだから、彼女がふさわしくないとはいわない。会議で自分の不倫体験を話して、有識者たちに理解を深めてもらったらいいかもしれない。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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