「500円ポッキリ」「いつでも解約可能」といった甘い言葉には要注意だ。コロナ禍でネット通販の利用が増えているなか、定期購入をめぐるトラブルが急増しているという話題を、きょう28日(2021年5月)の「モーニングショー」が特集した。
番組が取材した東京在住の女性は、インターネットで画面の下の方に出た電子タバコの「初回500円」「定期シバリ無し」という広告を見て、お試し購入した。送られてきた3本1セットの電子タバコが不良品だったため、キャンセルの連絡を入れたところ、「商品ページに書いてあるように、3回購入の規定になっている」と言われ、計約2万円を請求されたという。「ああ、やっちまったと。怖かったです」。
長嶋一茂「味しい話はないと思った方がいいです」
福岡在住の男性も同じ商品でひっかかった。定期購入になっていることに気づいて販売会社にキャンセルの電話をすると、「勝手にどこかに相談してください、みたいな感じでした」。男性が支払いを留保していると、弁護士名義の督促状まで届いたという。
番組が販売会社に電話で問い合わせたところ、「要件にのっとった形での解約を承っている」と主張。「定期シバリ無し」とうたっている点については「基本的にはそういう広告に左右されないほうがいい」と開き直り、「広告が分かりづらいという意見もあるので、少しずつ表記も変えて、今はそういった意見はない」と説明していた。
国民生活センターによると、定期購入に関する相談件数は2018年には約2万件だったのが、コロナで巣ごもり需要が増えた2020年には約6万件と3倍に増えた。うそや紛らわしい表示が絡んだ契約について、「政府は今の国会で特定商取引法を改正し、厳罰化を目指しています」と斎藤ちはるアナウンサーが伝えた。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「初回無料とか初回割引というのは、企業側にとっては損だから、あとで取り返せるようになっているはず。僕はそういうのには手を出さないタイプです」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「僕も大学の時、歌舞伎町で『飲み放題、遊び放題2500円ポッキリ』という呼び込みにだまされて帰ってきたことがあります。今はネットで何でも簡単に購入できるし、相手が見えないから怖い。とにかく、美味しい話はないと思った方がいいです」