五輪中止には「外圧しかない」? そんな他人任せでいいのか...

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   東京五輪パラリンピックへ向けて、国際オリンピック委員会(IOC)が前のめりだ。緊急事態宣言下でも五輪はやると言い切ったコーツ調整委員長に続き、きのう25日はバッハ会長が国際競技連盟のオンラインフォーラムで「東京五輪に向け、ラストスパートの準備はできている」と発言した。これを日本政府はどう受け止めたか。

   きょう26日(2021年5月)の「モーニングショー」に出演した政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は「これはどうかなというのが政府の見方です。正直、ありがた迷惑。あんまり日本国民の感情を逆なでするようなことは言わないでちょうだいというのが(政府の)気持ちです」と解説した。

  • 五輪開催をめぐり論議
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二階「緊張」発言の真意は?

   MCの羽鳥慎一が「日本政府はもう(五輪は)やる、やるためにはどうすればいいのかということですね」と向けると、田﨑氏は「組織委員会、政府だけでなく、小池(百合子)東京都知事もそうです」と断言した。

   一方、自民党の二階俊博幹事長は25日、米国が日本への渡航中止を勧告したことについて「状況を見極めたい。(五輪開催については)最終的な判断を下していかなければならないと緊張している」と、中止を念頭に置いたかのような発言をしたが、これについて田﨑氏は「二階さんの発言は大ざっぱ。『緊張している』というのは、あまり緻密に詰めない方がいいと思います」とそれこそ「大ざっぱな」解説をしてみせた。

   朝日新聞はきょう26日の朝刊で「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」という大型社説を掲載し、ヤフーのリアルタイム検索トレンドの上位に踊り出るなどネット上では話題になっていたのだが、番組内で触れることはなかった。テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「日本人は今、外圧を望んでいる」という英BBCの報道を紹介し、「日本の世論にもかかわらず、政府もIOCも全く止まらない。これを止めるには外圧しかない、という本質的なところをBBCは見ている。僕も(五輪が)止まるとしたら、外圧しかないと思います」とコメントしていたが、そんな他人任せでいいのかなあ。

(キャンディ)

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