日本への「渡航中止」勧告 米国の判断、五輪開催に「一層の打撃」?

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   米国務省は24日(2021年5月、現地時間)、日本への渡航警戒レベルを最高に引き上げ、最も厳しい「渡航中止」を勧告した。25日の番組が、速報で取り上げた。

   米国のCDC(疾病対策センター)によると、日本の状況では、「ワクチン接種が完了した人でも、変異ウイルスに感染するリスクがある」とした。東京五輪開催に関連して、米国のブルームバーグ通信は、「日本政府にとってアメリカの決定は一層の打撃になる」と報道した。

  • どうなる東京五輪開催
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羽鳥慎一「これ難しいですね」

   東京五輪の開催が危機的な状況にある中での「渡航中止」決定について、テレビ朝日ワシントン支局の小島佑樹記者が報告した。

「引き上げた理由について、国務省は、日本の感染状況について、非常に高い水準を示している、としている。米国CDCは、ワクチン接種を完了している人であっても、変異型ウイルスに感染したり、広げてしまう恐れもある、と指摘する。『ワクチン接種が完了した人でも』という表現を考えても、米国が日本の感染状況を重く受け止めていることが読み取れる。日本では、緊急事態宣言を延長したり、範囲が拡大されたりとの、状況を重く受け止めている、と受け取れる」。

   さらに、五輪開催への影響については、「CNNもひとつのハードルが立ちはだかった、と報じている」。一方で、米国の五輪委員会は、「米国の選手団は、安全に五輪・パラを闘うことができるだろう。対策も、出国前と日本に到着した後、開催期間中も検査をするということで、安心して参加することができる自信がある」とした。今のところは、予定通り、選手団を派遣する方針を示している。

   米国の渡航中止勧告は、日本を含め151の国と地域に出されている。

   これに対し、北村義浩・日本医科大特任教授は、「変異株に対する懸念が非常に大きい。日本でワクチンを受けた人が非常に少ない状況ですから、ワクチンでの抑え込みはまだまだ難しい状況だ、と言う判断だろう」。

   MCの羽鳥慎一「これ(解釈が)難しいですね。ワクチン接種しても感染するリスクがある。でも、五輪は安全なんだ、と」。

   コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日)「二次的な理由としては、3日以内に結果が出る検査の不足、も入っている。日本の検査体制が米国に比べると、圧倒的に貧弱であることも、理由にはあげられている」

   「渡航中止」まで踏み込んだ米国の判断の背景をもう少し探りたい。

(栄)

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