「『さざ波』発言のあと、『客観的な分析に支障が出るような発言はしない』と釈明のツイートをしてまたすぐに『屁みたいな』といツイート。これはびっくりしましたね。(問題は)内容ではなく、言葉選びだと思います」とMCの谷原章介。25日(2021年5月)の「めざまし8」が取り上げたのは、ツイッターの投稿がもとできのう辞職に追い込まれた元内閣官房参与の高橋洋一氏だ。
高橋氏は9日に日本の新型コロナ感染状況について「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿。21日には「日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものでないのかな」と投稿し、批判を浴びていた。
「たとえプライベートなものだったとしても...」
国際政治学者の三浦瑠麗は、「内閣官房参与」というポジションについて、「アドバイザー的な側面が強く、いわゆる政府に雇われている人とか政権の中の人と見られるほど、中の人ではない」と解説。そして「ただ、近年は世間や野党から政権側の人として見るようになってきた。ツイッターはプライベートな場ですが、ここまで下品だと反感を呼ぶし、政権にとってプラスにならない。ある意味、政治的な切られ方をしましたよね」と意見を述べた。
実業家のデービッド・アトキンソンは「彼は注目される発言を繰り返すことでオピニオンリーダーになったわけですが、立場が変わると、注目されることより発言によってどんな建設的なメリットがあるかが問われるようになる。海外であれば、上に行けば行くほど『何も言わない方がいい』という教育を受ける。私がゴールドマン・サックスの役員になった時には『社員と一緒にタクシーに乗っても一方的にずっと質問をしなさい』と教育を受けた。要するに、意見を言うなと。(高橋氏の投稿が)たとえプライベートなものだったとしても、ミスしましたね」と話した。
三浦「高橋さんの最初のツイートで何が言いたいかは分かる。でも2番目のツイートがどこ目線なのかがよく分からない。『さざ波』という立場を取るならば、『飲食店に課されている制限は厳しすぎる』という立場だと考えてもおかしくないけど、そこで『屁みたいな』って言っている。具体的に『何をするべきだ』と提言をしている感じに見えないのが1番問題ですね。高橋さんはマクロ経済の人なので、ミクロのアクターが苦しんでいても、仮に飲食店がほぼ全部潰れても、また雨後のたけのこのように出てくるだろうと見ているのかもしれない。共感が足りないとしたら、そこの問題です」
(ピノコ)