ニシキヘビ捕獲劇は「青い鳥」みたい? 玉川徹が連想した理由

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   22日(2021年5月)午後4時44分。横浜市戸塚区のアパートで、「ワーウ」。大きな声が聞こえた。2階のテラスに顔を出した日本爬虫類両生類協会の白輪剛史理事長がOKサインを出した。ニシキヘビ捜索に入ってから、15分後のことだった。「仕留めた。捕まえた。生きてますよ」。脱走から17日目。大掛かりな捜索劇は、白輪さんの予想通り「天井裏」で決着した。

   番組のカメラは、巨大ニシキヘビがいなくなってからの騒ぎを追った。24日の「モーニングショー」で振り返った。住民は生きた心地がしなかっただろう。「ベランダを開けるたびに、ノロッととぐろ巻いていないか、心配な毎日です」(近くの住民)。

   午後3時前に、近所の川で動きがあった。「ヘビを見た」という情報があり、消防団が川沿いを捜索。発見者は、「道路から4、5メートルほど下の川沿いの、草むらにいる」。悠々と泳いでいたのは、長さ2メートル近いアオダイショウだった。

  • 無事捕獲された(写真はイメージ)
    無事捕獲された(写真はイメージ)
  • 無事捕獲された(写真はイメージ)

「天井裏」を予想した根拠

   同じころに、巨大ニシキヘビが行方不明となった現場アパートに「爬虫類業界の名探偵」と言われる、白輪さんが到着した。「生きている間に見つかるのが一番いいと思っていますから。ここ(にいる)かな、と思ってます」。逃げたトカゲを素手で捕まえたこともある。「蛇がいさえすれば、手で捕まえちゃいます」という白輪さんの見立ては、「天井裏の構造を確認して、その周りの隙間をすべて見ることができれば」。

   なぜ天井裏か?逃げたヘビの飼育温度は通常25度から28度で、現在の外気温では健康には生きていけない。捜索開始後まもなく、天井裏の鉄骨に3.5メートルの身体を巻き付けていたヘビを発見、白輪さんが素手で捕獲した。

   飼い主の男性は、「本当にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。(今後は)生き物とは無縁の生活というか、自分の身の置き方から考え直したい」。

   白輪さんへは、この飼い主が出動を依頼した。ヘビは、横浜市の野毛山動物園に運ばれた。当初は、ガラスケースに入れて飼育許可をとって飼われていたが、途中から、木製のケースに変更。変更届けは出されないまま、脱走した。

   コメンテーター玉川徹(テレビ朝日)は「長い時間探したら、結局自宅にいた。青い鳥を思い出した」

(栄)
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