永浦百音(清原果耶)は、森林組合の正式採用試験に合格した。企画を任され、張り切っているところへ亀島から父・耕治(内野聖陽)が百音を実家に連れ戻そうとやってくる。
そんな中、林間学校の小学生たちが森林組合を訪れる。サヤカ(夏木マリ)の計らいで、耕治は百音が働く様子を見学することになった。
生き生きと働く娘の姿を見ているうちに、耕治は考えを改めた。木工のワークショップでは自分も笛を作り、それを百音に託すと島に帰って言った。
耕治が返った翌日、林間学校の2日目は山歩きと植林体験だった。次第に空模様が怪しくなる中、一行の中でも特にやんちゃな小学生・圭輔(阿久津慶人)がハイキングコースを外れてしまう。百音は連れ戻しに向かうが、圭輔は崖から滑り落ち、足をくじいてしまう。
気象予報士に対する興味が急速に...
そこに降り出した大雨。雷も鳴っている。圭輔とともに身動きが取れなくなってしまった百音は、気象キャスター・朝岡覚(西島秀俊)を思い出して電話をかける。
朝岡は東京の職場からパソコンを使って検索し、風向きが変わって雨足が弱まった瞬間に避難小屋にうつるようにアドバイスする。「風の音を聞いて」という朝岡の言葉に従い、2人は小屋にたどり着いた。
事情を知った医師の菅波光太朗(坂口健太郎)から電話で指示を受けた百音は、必死で圭輔の手当てをする。
やがて雨が上がり、2人は無事救出された。
その夜、百音は朝岡から電話を受ける。「自然相手ですから絶対はない。でも少しでも確かな情報が得られれば、人間は動けます」と語る朝岡。百音の中で、気象予報士に対する興味が急速に膨らみだしていた。(NHK総合あさ8時放送)