加藤浩次「おかしくないですか」 ワクチン接種スムーズ自治体に都が「待った」

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   各地の新型コロナウイルスのワクチン接種の現場は大混乱、遅々として進まないなかで、東京・小金井市は7月初め(2021年)には高齢者向けの2回目の接種を完了するという。菅義偉首相が目標にしている7月末より1か月近く早い。5月21日の「スッキリで」、阿部祐二リポーターがその手際の良さを、小金井市医師会理事の三澤多真子医師に取材した。

   三澤医師は「小金井市では、高齢者の1回目の接種は約20%、2回目は2%完了しています。街の医院などの医療機関での個別接種が3分の2とすごく多いんです」と説明する。医師会所属の6割に当たる45の医療機関で接種可能で、「当初予定では1週間に700件くらいだったんですが、やり始めたら、もっとできるねということで、4000件くらいになってます」

  • スムーズなワクチン接種へ工夫が求められている
    スムーズなワクチン接種へ工夫が求められている
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積極的な予約受付法

   なによりも、予約の受け方が積極的だ。「かかりつけの患者さんには、(接種が始まる)1か月前の受診の時から、『接種したほうがいいですよ』とどんどん予約を入れていきました。まだ予約してないなという方には、医師から『予約どうしますか』と電話を入れたりしました。そのおかげで、ワクチンが届いたその日から接種ができたんです」(三澤医師)

   かかりつけの医師なら患者の症状などもわかっているから、接種後に「2分間は圧迫止血してね」とか「アレルギーが出たから30分は待機して」など、副反応にもすぐ対処できるというメリットもあった。

   ところが、こんな小金井市の取り組みの足を引っ張っているのが東京都だ。高齢者接種が早く終了しそうなので、基礎疾患のある人や高齢者施設などの従事者への接種を前倒ししようとしたところ、待ったがかかったという。「東京都の方が市町村で足並みをそろえて欲しいというのです。ワクチン配布を断られました」と三澤医師は反発している。

   司会の加藤浩次「どんどんやってほしいのに、待たせるというのはおかしくないですか」

   日本感染症学会指導医の水野泰孝医師も「いいところは、他の自治体も真似る形でどんどんやったらいいと思います」と語る。接種スピードの遅い自治体に合わせていたら、一般接種はいつになるかわからない。

(カズキ)

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