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コロナ禍でキャバクラ通い『朝乃山』直撃した文春砲に凄んだスポニチ記者「こっちは素人じゃねぇんだよ」

   少しコロナと離れよう。大相撲夏場所が行われているが、まったく面白くない。照ノ富士がトップを走っていたが、11目に相手の髷を掴んだため「反則負け」したのが、今場所唯一の話題である。

   だが、土俵を一歩出ると、品格を疑うような力士たちや取り巻きの記者たちの恥知らずな話題が後を絶たない。週刊文春が報じているのは、大関・朝乃山(27)の深夜のキャバクラ通いである。富山県富山市出身で、2019年5月場所で優勝した時は103年ぶりの郷土の誇りと讃えられた。次世代の横綱候補といわれている。

   そんな朝乃山が緊急事態宣言中、夏場所が2日後に始まる5月7日の午後10時過ぎ、東京・神楽坂にタクシーで姿を現したという。でも、文春が張っていることに気が付いたようで、仲間の男が取材班の車のドアをこじ開け、ドスの利いた声で、「お前ら週刊誌だろう! こっちは素人じゃねぇんだよ」と凄んできたそうだ。後で分かるのだが、この男は「スポーツニッポン」の相撲担当記者だった。その後、タクシーでそこを離れ、西麻布の明け方までやっていて酒も飲める会員制ラウンジへ入っていった。出てきたのは深夜の3時前。高砂部屋に戻ったのは3時半を過ぎていたという。

   昨年5月(2020.年)に三段目の勝武士がコロナに感染して亡くなっている。享年28。そのため、相撲協会は力士を含むすべての協会員に、不要不急の外出自粛を要請している。昨年の7月場所、前頭五枚目の阿炎が場所中にキャバクラ通いが発覚して、「三場所の出場停止。5ヶ月50%の報酬減額」という処分が下され、破った場合は引退という条件で、協会預かりになっている。

   朝乃山はこの日ばかりではなく、神楽坂のキャバクラを複数回訪れていた。この店は「闇営業」をやっていて、深夜まで酒を飲める。朝乃山の目的は酒ではなく、VIP席に陣取り、夢中になっていた女性に入れあげていたという。週刊文春が高砂部屋に取材の電話を入れた時点で相撲協会の知るところとなり、20日に協会に休場届を出している。番付からいっても阿炎より厳しい処分になるのではないか。

   もう1人のダメ力士は東前頭14枚目の竜電(30)。こちらも感染防止対策に抵触する行為があったとして休場中。週刊新潮によれば、関西在住の中野裕子(仮名・40)と3年にわたり男女関係を結び、妊娠、堕胎させていたというのだから、こちらのほうが質が悪い。

   竜電は2019年に5歳年上の女性と結婚している。彼が中野と付き合い始めたのは結婚する前の2018年春頃。彼のファンだった彼女と知人を介して出会い、男女の関係になったという。だが、結婚してからも2人の関係は続いていたが、結婚した年の11月に彼女は妊娠してしまうのだ。

   竜電はセックスの時に何も付けず、中出ししていたが、妊娠したことを告げると取り乱し始め、中絶するようにいった。半ば強制されたように中絶した彼女に、竜電は慰謝料として500万円払ったそうだ。

   その後も付き合っていたが、竜電からLINEで、妻にも打ち明け、関係を清算したい、ついてはこれまでの謝罪として1500万円で示談したいといってきたというのである。彼女は、「お金で解決しようという誠意のない姿勢に失望し、お断りさせていただきました」と告げ、新潮に話をしたのだろう。

   こちらは朝乃山よりはるかに厳しい処分が予想される。注目を引くのは土俵の外のことばかり。国技ではなく「国難」とでもいいたくなる大相撲の体たらくである。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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