きょう20日(2021年5月)のあさイチ冒頭で、駒村多恵キャスターの「新型コロナウイルス抗体検査」レポートが取り上げられた。
2020年11月にPCR検査で新型コロナ陽性と判明していた駒村さん。
「なぜ受けてみようと思ったかというと、感染した時に症状が強く出たわけではないんです。発熱などわかりやすい症状が全くなかったので、本当に感染して抗体が実際にあるのかを確かめたいと思ったのと、これからワクチン接種するにあたって、抗体がなければワクチン接種そのものが必要なのかどうか、タイミングはどうすればいいかという判断材料になるかなと考えました」
迅速検査と精密検査
そもそも抗体検査とは、新型コロナウイルスに過去に感染したことがあるか、抗体がどのくらいあるかを調べる検査だ。5000円ほどで結果が即日わかり、抗体が一定量あるかどうかを調べる「迅速検査」と、1万円ほどで結果が出るまで2~3日かかるが、抗体の量が数値でわかる「精密検査」の2種類がある。
都内のクリニックで2種類の検査を受けた駒村さん。採血して待つこと約10分、迅速検査の結果は陰性だった。
駒村さん「え!?驚愕!うそー!」
院長の福田智信さん「抗体が付いていないと考えるか、その時の陽性の検査が偽陽性だったと考えるかです」
しかし3日後にわかった精密検査の結果は陽性。21.9という値で抗体があった。
博多大吉キャスター「値段の差があるとはいえ、二つともちゃんとした病院でちゃんとした検査をしているわけでしょ。それでも真逆なんですか。これはどうとらえていいのか...」
駒村さん「なぜバラバラの結果になってしまったか。そもそも迅速検査は価格も安くて手軽に受けられるというメリットがある反面、どうしても精度は落ちるようなんです」
大吉キャスター「だいぶ(精度が)低いんですか。それとも駒村さんがたまたま低いゾーンにいたのか」
駒村さん「低いゾーンにいたということなんです。迅速検査として(陽性になる数値)は20前後がギリギリだということです。私のケースはレアケースではないそうなんです」 大吉キャスター「やるんだったら精密検査やった方がいいってなりますよね」
東邦大学医学部の舘田一博教授によると、駒村さんの21.9という数値は、感染を阻止する能力があると考えていいという。
通常抗体は感染してから2~3週間ほどで増加し、1カ月ほどでピークに達しその後減少する。最新の研究では、抗体は少なくとも8カ月持続することが明らかになってきている。
抗体が消えてしまった場合はどうか。
舘田さん「たとえそのような状態になったとしても、免疫のメモリーが残っていて、次にまた感染を受けたとしたらその時にはより強く、より速く反応が起きる。感染防御的な働きは残っていると考えていいと思います」
大吉キャスター「駒村さんはワクチンはどうなるんですか」
駒村さん「舘田さんによると、感染歴がある人もワクチン接種は2回必要だということです。ただ感染して抗体がある人の場合、1回目のワクチン接種から腕がものすごく痛くなったり腫れたり、発熱があったりと、副反応が強く出る場合があるので、注意が必要だということでした。(感染歴がある人は)ワクチン接種のタイミングはそんなに急がなくてもいいのかなと思います」
(ピコ花子)