トントン→誰?→「おはようございます。警察です」 愛知リコール不正事件、逮捕直前の映像

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   愛知県の大村秀章知事へのリコール運動をめぐり、署名を偽造したとして、運動団体の事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)がきのう19日(2021年5月)、愛知県警に地方自治法違反の疑いで逮捕された。逮捕の直前、容疑者を取材していたテレビ朝日系列の地元テレビ局の映像を、20日の「モーニングショー」が伝えた。

   取材が行われていたのは静岡・伊豆市内のホテル。19日午前6時半ごろ、黒のTシャツ姿の容疑者は窓の外を眺めながら「きれいだよ。夕方になってもきれいだよ。バーッと駿河湾の大海原が見えるさ」「名古屋は向こう」などと話していた。すると、「トントン」と部屋の戸を叩く音。「誰だろう?」と容疑者がドアを開けると、数人の捜査員が「おはようございます。警察です」と立っていた。容疑者は驚く様子もなく、「あ、警察...」と苦笑し、「着替えるの待ってください」と応対した。その後、カメラは捜査員の指示で部屋の外に出された。

  • 番組公式ツイッターより
    番組公式ツイッターより
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玉川徹「(事件は)これはとんでもない話」

   田中容疑者は大村知事のリコールを求める活動団体の実務を取り仕切っており、約43万5000人の署名を集めたとしていたが、内部告発によって8割以上が死亡した人の名前の署名など無効であることが明らかになった。容疑者は今年3月の会見では「自身の関与は一切ない」としていたが、今月3日の取材には「書き写し作業のあと、本人を直接訪ねて確認してもらうつもりだった」と認め、逮捕前日には「リコールに関わったみなさまに対し、非常に申し訳ない」と話していた。

   逮捕を受け、リコールを支援していた河村たかし名古屋市長は「これで、(自分の)関与が全くなかったことがハッキリすると思う」、高須クリニックの高須克弥院長は「今でも信じている。偽造署名を集めてくれというような作戦があること自体、知らなかった」などと番組の取材に答えていた。

   石山アンジュ(「パブリックミーツイノベーション」代表)「一連の行為が誰の意図なのかということが今回の逮捕だけではわからない。本人確認が難しい直筆の署名ではなく、デジタル化やマイナンバーとのひもづけをするなど、今の時代にリコール制度をアップデートすべきだと思います」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「これはとんでもない話。リコールというのは、こういう無理をしてまで誰かを失脚させるためのものではない。なぜこういうことをするのか、疑問であり、怒りです」

(キャンディ)

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