ニューヨークのコロナウイルス規制がきょう20日(2021年5月、日本時間)からほぼ解除される。飲食店や美術館、劇場の入場制限は終わり、これからもマスクなしなら2メートルの距離を求められるが、ワクチンを接種した人はマスクも距離を保つ必要もないと、ニューヨーク支局の萩原豊記者が伝えた。
2020年の第一波では、4月7日に1日の死者が813人に達し、第二波の今年21年1月には新規感染者が7992人の日もあったが、今は1日の新規感染者は600人にまで減っている。
司会の夏目三久「深刻な状況から落ち着いた要因はどんなことですか」
萩原記者「まずは厳しい経済規制です」
ワクチン接種が進むが...
ニューヨークのシンボルでもあるミュージカルなどの業界にも制限をかけ、企業のテレワークも推進して、街の人出が激減したことが大きい。「人流」を減らさなければダメなことを、ニューヨークが示した。引き比べて、日本人の行動はどうなのだろうか?
ニューヨーク州は医療や検査も充実させ、ニューヨーク市だけで1日6万件の検査を実施した。ワクチン接種も急ぎ、市民の47%が少なくとも1回、39%が必要回数を完了したという。
ただ、「まだ500万人がワクチンを接種していない。感染者が増える可能性は高い」(ニューヨーク市立大学のデニス・ナッシュ特別教授)と指摘する専門家もいる。今後の感染については心配が続く。気を緩めるのはニューヨークでさえ危険なのだ。
(あっちゃん)