「岸大臣が怒りの厳重抗議です」と永島優美アナ。番組がとりあげたのは、岸信夫防衛相がきのう18日(2021年5月)、朝日新聞出版と毎日新聞に対して抗議した一件について。両社は、自衛隊による大規模ワクチン接種の予約システムをめぐり、取材の一環として架空情報を使って接種予約をしていた。記事によると予約には接種券番号や生年月日などの入力が必要だが、架空の番号でも予約可能な状態になっているという。
岸防衛相は一方で、問題が指摘されたシステムの一部を改修するとも発表。「できるだけ早急にやっていきたい。例えば市区町村コードなどについては真正な情報であることが確認できるよう可能な範囲でのシステム改修を実施する予定」と話した。また、平井卓也デジタル相は「デジタル庁が発足していればこういう予約システムが乱立するようなことは避けられた」と述べている。
若狭勝「私は行政や政府は遅れに遅れていると思いますよ」
河崎環(コラムニスト)「平井デジタル相がおっしゃっていることはまさにその通りですが、じゃあ、『緊急事態だから当然、みなさん情報の一元化を進めますよね』ということになるかというと(それは違う)。特措法がなし崩し的に成立したのと同じように、平時ではないということで国家の大事なことが議論を置いてきぼりにしたまま進んでしまっている。スピードは大事ですが、ここの部分に関しては議論しなくてはいけないし、私たちは警戒しないといけません」
MCの谷原章介「であるからこそ、こういう問題が起きてしまう可能性はあるということを僕らも認識をしておいて、これから改修することになっているわけですから、ただ文句をいうための文句みたいにならない方がいいですよね」
若狭勝(弁護士)「ただ、私は行政や政府は遅れに遅れていると思いますよ。デジタル庁の話は今年の1月くらいから出ていたわけですから、暫定でもいいから即作るべきだった。また、加藤官房長官は『防衛省が個人情報を全部握るのは問題』と言っていますが、これは詭弁。厚生労働省かなんかが管理して、防衛省の職員は注射やなんかに関与してもらうとか、いくらでもできる。『防衛省が個人情報を握るのは問題』とか言って、国民に『そりゃあそうだな』と思い込ませようとしている意図が見え見えなんで、あの魂胆は僕は非常によろしくないと思います」
(ピノコ)