ダンディで独特な語り口調が人気だった俳優の田村正和さん(77)が心不全のため亡くなっていたことがきのう18日(2021年5月)、一斉に報じられた。きょうの「モーニングショー」は冒頭でこの話題を取り上げ、過去のドラマやインタビューの映像で振り返った。
田村はテレビドラマ「古畑任三郎」や「パパはニュースキャスター」で見せたコミカルな演技の一方で、インタビューでは片手をあごに当てて二枚目ぶりを貫き、「僕はあまり喜劇というのは好きではない」「見るのもシリアスなラブストーリーが好きです」「幸せを感じるときは、何もしないときかな」などと語っていた。
羽鳥慎一「やはりスターだなというのを...」
「生前、あまりプライベートを露出しなかった理由は、作品のイメージを守りたいという役者としてのこだわりでした」とMCの羽鳥慎一が伝えた通り、私生活は謎に包まれていたが、1993年のインタビューでは「外国にロケに行った時に(娘を)呼んで、デパートに行ったりレストランに行ったりゴルフをしたりしています」と珍しく愛娘とのエピソードを披露。2003年に出演した「徹子の部屋」では、「ほとんど外出しない」「(美容師も)家に来てもらっている」「iPadで江戸時代の地図を見ていると1時間2時間すぐ経ってしまう」と、プライベートの時間を明かしていた。
「田村さんをよく知る人によると」と、斎藤ちはるアナウンサーが紹介した「スポーツニッポン」の記事が驚きだ。田村の都内の自宅敷地内には母屋と離れがあり、田村は家族と別々に生活し、食事も一人でとっていた。家族と食事をするのは年に一度、ニューヨーク旅行の時だけで、ものを食べているところを人に見せないよう会食もほとんどしなかったという。
MCの羽鳥慎一「やはりスターだなというのを改めて感じさせられる映像でした。俳優としてのこだわりが、私生活の中でもあったようですね」
浜田敬子(元AERA編集長)「食べるところを見せないというのは、昔のスターという感じですね。喜劇があまり好きではないというのは意外でした。私の年代は『ニューヨーク恋物語』の格好いいイメージです」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「最後の最後まで二枚目でしたよね。いい年のとり方をされていたんだなあと思います」
(キャンディ)