4月(2021年)に亡くなった俳優の田村正和さんは、私生活を明かさないことでも知られていたが、とりわけ食事をしている姿は絶対に他人に見せなかった。家族も見たことがなかったという。芸能リポーターの井上公造が19日(2021年5月)の「スッキリ」で報告した。
「お食事はご家族と別だったんです」
「お食事はご家族と別だったんです。広いご自宅で、離れがありまして、そこでご自身だけで食事をとられていたんです。番組の打ち上げなんかに行っても、田村さんが何かを食べているところは見たことがありません。いつも見かけるのは、ウイスキーを飲んでいる姿でしたね。ある時、同席した人が『食べてくださいよ』と勧めると、『食べてる姿は素が出るので、ここでは食べたくありません』とおっしゃられたそうです」
京都の料亭「照月」に30年以上通ったが、そこの女将もこう話している。「箸をお料理に付けている姿は、私に中にはおへん。お酒のグラスを持たれたイメージしか残っていないんです。(店に入ってくるときは)お帽子を被ってうつむいて、オーラを消していられました」
食事だけではない。整髪も専属美容師を呼んで自宅で切らせていた。「髪を切るときも緊張感が緩むから、切っている姿は見せたくないということでした。携帯電話はありましたが、持ち歩いていたのはマネージャーか奥さんで、ご自分が出ることはありませんでしたね」と井上リポーターは話す。
楽屋の差し入れがあった時も、まずマネージャーがチェックし、田村が食べている様子は他言無用を徹底させたという。映画やドラマの中でも、眠狂四郎や古畑任三郎が何かを食べるシーンはなかったっけ? DVDを見直してみよう。
(カズキ)