濃厚接触者の定義 範囲広げた方が良いのか

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   現在、全国の新型コロナウイルス新規感染者は、9割以上が感染力の強いイギリス型N501Yに置き換わったと推定されている。屋外バーベキューでクラスターが発生した例が複数報告され、西村康稔・経済再生担当大臣も「マスクをしていたら大丈夫ということではありません」と語るなど、感染状況が新たなフェーズに入っている。

   18日(2021年5月)の「スッキリ」は、厚労省の定める濃厚接触者の定義は「発症2日前から、マスク無しで1メートル以内、15分以上の接触があった場合」と、変異株出現前のまま変更されていないとして、変更の必要の有無について専門家に意見を聞いた。

  • さらに厳しい対策を求める声も
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「範囲拡大が必要だが...」「慎重な判断が必要」

   番組では、変異株が広がる中で濃厚接触者の枠組みを超えて柔軟に対応する自治体の取り組みも紹介。濃厚接触者の家族についても検査対象とする山梨県などを取り上げた。

   濃厚接触者の定義については、見直す必要はあるのか。専門家からは「変異株拡大の中、濃厚接触者の範囲拡大が必要だが、変えるなら根拠が必要」(松本哲也・国際医療福祉大学教授)、「定義で距離や接触時間を定めるのは難しい。定義は目安で、より多くの検査が必要」(小坂健・東北大学教授)といった意見が出ている。

   佐藤昭裕医師(日本感染症学会)「今の定義はかなり優秀で、この定義で検査するとかなりの確率で陽性で、定義に当てはまらないが心配だから検査したいという人はほぼ引っかからない。変異ウイルスになるとどうなるかはまだデータが揃っていないが、濃厚接触者になると2週間の行動制限がかかるので(定義を変える場合は)慎重な判断が必要」

   峰宗太郎(医師・ウイルス研究者)「濃厚接触者の定義に当てはまっていれば100%感染というわけではないし、当てはまらなければ感染していないというわけではない。疑わしい行為があれば柔軟に検査をして感染者を見つけることが重要」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「調査される側の人が、自分の行動を報告する際、その人のさじ加減にならないのかなという不安がある」

   前田裕二(実業家)「いままでのウイルスと違うことをどれくらい深く受け止めるか。慎重側に倒し、対策ももっと厳しくするしかない」

(みっちゃん)

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