「台湾は世界一安全だと...」 感染急拡大で「若干パニック」

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   「コロナ対策の『優等生』と言われてきた台湾で感染者が急増し、状況が一変しています。何が起きているんでしょうか」と藤森祥平アナウンサーが取り上げた。スーパーでは大行列。生活必需品の買い占めが起きているのだ。路上では、マスクを着けろ、着けない、とまるで「マスク警察」との争いだ。

   台湾の新規感染者は去年5月(2020年)から1日の新規感染者はほぼ一桁台だったが、先週金曜日の14日(2021年5月)に34人、15日に185人、16日の207人、きのう17日はなんと335人に達した。しかも、4月までは約9割が海外からの入境者だったが、きのうは335人中333人が市中感染だった。

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現地の医師「感染速度が速く驚愕」

   藤森アナが台湾在住の岩室汰一さん(30)に聞くと、「びっくりしました。正直、台湾は世界一安全だと思っていました。スーパーとか行くと、カップラーメン、水、マスクなど買いだめで若干パニックになっています」。感染拡大の中心地の台北市の飲食店でも「ノーマスク」で賑わっていたが、いまは商店街の人も少なく、交通機関はガラガラだ。

   台北市などは警戒レベルを引き上げ、映画館など娯楽施設は休業、学校も休校。外出時にマスクを着用していないと最大5万8000円の罰金が科せられる。さらに今月19日から1カ月、居留証を持たない外国人の入境を原則停止することを決めた。

   現地メディアによると、感染拡大となったきっかけは、国際線パイロットの「イギリス型変異ウイルス」の感染といわれている。一般人は入境後、隔離期間は14日だが、パイロットは3日とされており、同僚やホテル関係者らに感染し、そこから急拡大したとみられている。

   現地の医師に聞くと、「今回の感染拡大はすべてイギリス型の変異ウイルスです。約800人が感染しました。感染速度が速く驚愕しました」。もう一つは、「街の人は1年間感染者が増えなかったため、気の緩みがあったのではないでしょうか。台湾は今、コロナ禍が始まって以来、最悪な戦いに挑んでいます」と語った。

   ここから日本が何を学ぶべきか。

   藤森アナ「まず、やるべきことはワクチン、それと水際対策。これを強くしなければなりません」

(一ツ石)

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