ブルーライトカットめがね 子供に「悪影響」懸念、大人は?

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   「コロナ禍でスマホやタブレットを使う頻度が増えることで、ブルーライトカットめがねが注目されています」と司会の夏目三久が17日(2021年5月)、取り上げた。「しかし、子どもへの使用を中止したり、企業から学校への無償提供を取りやめたりする動きも出ています」

   日本眼科学会などが4月、ブルーライトカットめがねは子どもの発育に悪影響を与え兼ねないと指摘したことがきっかけだ。

  • 自然光と比べて…
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「子どもの発育に悪影響を与え兼ねない」との指摘

   小学校2年生の息子を持つ母親は「3カ月前ごろ、ブルーライトカットのレンズを購入したのですが、びっくりしました。普通のめがねにすればよかった。先月、作り直して普通のめがねにしました」と話す。「悪いといわれると、避けてあげたいのが親心。影響があるのならちょっと嫌ですよね」

   眼科関連6団体が発表した意見書によると「液晶画面から発せられるブルーライトは窓越しの自然光よりも少ないという研究があり、子どもの発育に悪影響を与え兼ねない」と指摘した。

   悪影響とは――。日本眼科医会・常任理事の加藤圭一さんは「子どもにおいては太陽の光をきちんと浴びるような生活をしていないと、近視がより一層進行するっていうのは結構はっきりしたデータが出ています」と説明する。

   今春、東京・渋谷区立の小中学校にブルーライトカットめがねを無償で配布することを予定していためがね会社は、「実際に装用されるお子様や、そのご家庭にご理解を得られるような慎重な進め方を優先すべきだと考え、寄贈を中止することにしました」という。

   大人への影響はどうなのか。日本眼科医会の加藤さんは「中高年の世代の方々は、一定の波長をカットすると、見え方が良くなる、度数を変えなくて見え方が良くなるという方もいらっしゃる。直ちにやめなさいとか、そういうことはまったく考えていません」といっている。

(一ツ石)

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