「天気が荒れております。気象庁は近畿・四国地方で統計開始以来最も早い梅雨入りを発表しました。一方、中国では竜巻が相次ぎ被害が出ています。梅雨の時季に入った日本も無関係ではありません」と、MCの谷原章介が切り出した。
九州北部・中国・四国に続き、気象庁はきのう16日(2021年5月)、近畿・東海地方で梅雨入りしたとみられると発表。いずれも平年より3週間早い。
梅雨入り早々注意が必要なのが、大雨と竜巻だ。まさに今、梅雨前線が停滞している中国では竜巻の被害が相次いでいて、14日には江蘇省蘇州市や湖北省武漢で激しい突風が発生し12人が死亡。さらに翌15日にかけては雷・ひょう・大雨などに次々と見舞われている。
梅雨入りが早くても「梅雨明けは平年並み」が多い
気象予報士の天達武史は、中国で起こっている異常気象には梅雨前線の影響がある可能性があると指摘。前線に向かって暖かく湿った空気が大量に流れ込むことで局地的な積乱雲が発生するからだ。「梅雨前線は中国から日本にまで延びていますから、今後日本列島でも大雨や竜巻などの突風が起こる可能性がかなり多くなる」と警告する。
天達「特に今日は熊本県で大雨に警戒しないといけません。梅雨前線が非常に活発になっていて、場所によっては土砂災害警戒情報が出ています。これは『過去に例がないくらい崖が崩れやすくなっている場所がありますよ』ということですから、崖の近く、また土石流の危険がある谷の出口付近に住んでいる人たちは、すぐに安全な場所に避難していただきたいです」
谷原「気になるのが、関東や北陸、東北などのまだ梅雨入りしていない地域です。天気がぐずぐずしていますが、これは梅雨入りではないのでしょうか?」
天達「梅雨入り梅雨明けは9月に確定するのですが、もしかすると、もう入っている可能性ありますね。みなさんの意識としては、『もう梅雨入っているぞ』ということで蒸し暑さ対策してください」
天達によると、梅雨入りが早い年は梅雨明けは平年並みのことが多いらしい。7月20日ごろまでのほぼ2カ月強、このじめじめに付き合っていくしかないようだ。
(ピノコ)