<来週のおかえりモネ>5月17日(2021年)、新しいNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」が始まる。気象予報士として奮闘する女性・永浦百音(愛称モネ、清原果耶)の物語だ。第1週は、「誰かの役に立ちたい」というボンヤリとした百音の願いが「夢」として輪郭を持ち始める姿を描く。
1995年9月、百音は宮城県の気仙沼湾に浮かぶ亀島に住む夫婦のもとに生まれる。カキの養殖業を営む祖父・龍己(藤竜也)、それを手伝う母・亜哉子(鈴木京香)、銀行員の父・耕治(内野聖陽)、妹の未知(蒔田彩珠)、祖母の雅代(竹下景子)という温かい家族と、豊な自然に囲まれ、百音はすくすくと育つ。
心に変化が
そして2011年3月11日、「東日本大震災」が発生し、島に甚大な被害をもたらす。その日たまたま島を離れていた百音は、何もできなかった自分を心の中で責め続けながら生活する。
そして2014年春、百音は高校卒業を機に亀島を出ることを決意。内陸の登米市の大山主・新田サヤカ(夏木マリ)の家に下宿して、森林組合の見習い職員として働き始めた。
そんなある日、テレビでおなじみの気象キャスター・朝岡覚(西島秀俊)が東京からやってくる。朝岡は、地元恒例の登米能が中止されるかもしれないというピンチを、天気の予測で救った。
「誰かの役に立ちたい」とは思っているものの、自分を熱くさせる夢にまだ出会えていなかった百音。しかし朝岡との出会い、そして彼の言葉によって、百音の心に変化が起き始める。