栄一が慶喜に「建白」 何を伝える?
「大河ドラマ 青天を衝け」第14話(NHK総合5月16日日曜放送)

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   「お前らがたとえ幕府を駄目だと思っていても、一橋が同じとは限らねえ」「どうだ、一橋の家来になれ」――幕府転覆のきっかけを求めて京に上った渋沢栄一(吉沢亮)と渋沢喜作(高良健吾)は、徳川幕府第14代将軍・徳川家茂(磯村勇斗)を補佐するため京都にいた一橋慶喜(草彅剛)の側近の一橋家用人・平岡円四郎(堤真一)から、一橋家に仕官せよと迫られる。

   栄一は慶喜に自らの意見を建白することを条件に出し、平岡は慶喜が馬の遠乗りに出かけた先で、栄一と喜作を慶喜に対面させる。このとき、栄一は馬上の慶喜らに「今すでに徳川のお命は尽きてございます」「あなた様がその大事なお役目を果たされたいとお思いなら、どうかこの渋沢をお取り立てくださいませ」と土下座して懇願する。「面を上げよ。言いたいことはそれだけか?」と声をかけてきた慶喜に、栄一は「いな。まだ山ほどございまする」と答えた。栄一の覚悟を見た慶喜は、屋敷に来ることを許した。

  • 「大河ドラマ 青天を衝け」(NHK総合)の番組公式サイトより。
    「大河ドラマ 青天を衝け」(NHK総合)の番組公式サイトより。
  • 「大河ドラマ 青天を衝け」(NHK総合)の番組公式サイトより。

西郷とも面会

   こうして慶喜が滞在していた小浜藩京都屋敷で、慶喜との謁見を果たした栄一と喜作は、一橋家に仕官することに成功。栄一は篤太夫、喜作は成一郎と改名した。

   平岡から薩摩藩士・西郷吉之助(隆盛=博多華丸)の動きを探るよう命じられた栄一は、西郷が滞在している臨済宗相国寺派の総本山・相国寺を訪れ、面会を求めた。ほかの薩摩藩士は栄一に不審の目を向けたが、西郷は違った。栄一を快く座敷に上げ、「篤太夫と申します」と名乗る栄一に、「顔の割りに派手な名じゃ」と笑いかける。攘夷運動や幕政改革などで意気投合した2人は、その後、何度も酒を酌み交わし、豚鍋をつつきながら国の行く末について語り合うことになる。

   さて、異例の2月スタートとなった今年の大河ドラマも第1話~第12話の「血洗島・青春編」の放送が終わり、前週の第13話から「一橋家編」に入った。今週の第14話からは、一橋家において次々と改革案を具申する『建白魔』として頭角を現す栄一の奮闘ぶりや、慶喜の第15代将軍就任など明治維新に向かう激動の時代に翻弄される栄一の姿が描かれる。いよいよ『渋沢栄一劇場』の本編の幕が開く。(よる8時放送)

(寒山)

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