きのう13日(2021年5月14日)の新規感染者数は全国で6879人。東京では1010人に上り、都内の感染者の累計は15万人を超えた。まん延防止等重点措置などの適用地域も広がる。
そんな中、13日には、接種対象ではない自治体トップが高齢者に先駆けてワクチンの接種を受けていたことが相次いで明らかになった。
予約受付に多数の人が押し寄せ警察が出動する騒ぎに
6日から高齢者向けワクチン接種がスタートした兵庫県神河町の山名宗悟町長(62)は、その初日にワクチン接種を受けていた。山名町長は「ワクチンは接種対象者のキャンセル分で、無駄にしないためだった」と説明し、「信頼を裏切る結果になり、ただただおわび申し上げる」と謝罪した。山名町長によると、この日の16時ごろ病院からキャンセル報告を受け、病院に出向いて接種したという。また町長は「公立病院の開設者であり、週1回病院を訪れている医療関係者」とも説明していた。
神河町では12日14時からの予約受付に、朝9時から高齢者が集まり始め、正午には多数の人が押し寄せ警察が出動する騒ぎに。予約受付は中止されていた。
また、茨城県城里町では4月26、28日に医療従事者を対象にしたワクチン接種が行われ、その際に出たキャンセル分で町長、副町長、教育長など12人が接種を受けたという。同町の上遠野修町長(42)は会見で、「接種会場を開設した自分は医療従事者の一員。廃棄を避け、接種を円滑に進めるために打った。後ろめたさはない」と話した。
このほかにも、大阪府河南町では町長らが町の職員約40人とともに医療従事者枠で接種を受けていたことも判明。兵庫県三田市、岐阜県下呂市でも市長らが高齢者に先駆けてワクチンを接種していた。
MCの谷原章介は「こういうことがいつか起こると思っていた。公表されていなかった分だけ、こじつけの言い訳をしている印象がある」とコメント。
永島優美アナは「キャンセルが出て余った時のルールを決めておくべきだった」と話した。