河野太郎ワクチン担当相はきのう13日(2021年5月)に経団連を訪れ、新型コロナウイルスのワクチン接種で、「従業員や近隣住民が会社の診療所などで接種できるようにしてほしい」と申し入れた。冨田哲郎副会長は「最大限協力させていただく」と応じた。
経済界では、すでに接種ビジネスに動き出している企業がある。「スッキリ」によると、人材紹介会社「シミックソリューションズ」はこれまでも医師や看護師を製薬メーカーなどに紹介してきたが、対象を自治体に広げて、すでに東京都内だけで、主にワクチン接種関係に約350人を紹介したという。益子勝美さんは「受付事務、誘導スタッフなど会場運営も対応してます」と説明する。
銀行や郵便局の窓口も何かできない?
清掃業務の「ダスキン」は、接種会場の衛生マット、手指洗浄剤、空気清浄機などのセッティングを請け負う。イベント用の会場設営を担当する部署が"業務拡大"しているのだ。チケット販売の「ぴあ」は数十万規模のチケット予約・販売のアクセスに対応してきたノウハウとネットワークを生かして、接種の予約サービスを代行すると発表した。接種券の発行も可能としている。
観光バス会社「アイビーエス」はワクチンバスを提案している。バスの座席を半分外して接種と接種後観察のスペースを作り、医者と看護師を乗せて出かけていくのだ。「ワクチンを接種して、安心してバス旅行に行っていただきたい」(担当の中山紀行さん)と抜かりない。
日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師は「ワクチン接種のスピードアップは、医療機関だけでは無理になっているので、どんどん(企業にも)参画していただきたいですね」
アメリカ国立研究所の研究員・峰宗太郎博士「頼もしいですね。アメリカではドラッグストアも活用してますよ」
銀行や郵便局の窓口も何かできない?